先日、カシオ計算機(以下、カシオ)が関数電卓の開発に新たに取り入れた「製品文字の視認性数値化」に関する取り組みについて取材してきました。
説明するまでもありませんが、関数電卓とは四則演算だけでなく、複雑な関数の計算などが行える電卓のことで、普通の電卓よりもたくさんのボタン(ここでは「キー」で統一)が搭載されています。そして、それぞれのキーには多くの機能が割り当てられており、その機能を示す表記がキートップやキー上部の筐体面に所狭しと印字されています。
限られた筐体サイズに、豊富な機能を割り当てる必要があるため、カシオの関数電卓の開発では、ハードウェア/ソフトウェアの両面で工夫を凝らし、可能な限りシンプル化する方向で製品開発を進めているそうです。例えば、最近の機種では、どの方向からでも押しやすい丸型キーを採用したり、筐体に印字されている文字が指で隠れないように表記位置を工夫したりなど、細かな改善に取り組んでいます。
今回の「製品文字の視認性数値化」は、ある意味で完成し尽くしている関数電卓の使いやすさを、さらに突き詰める地道なチャレンジだといえます。
関数電卓の開発に見た「便りの無いのは良い便り」の境地
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- おもちゃ市場が初の1兆円超え 何が売れて、誰が買っているのか?
確かにわが家も買ってるなぁ……。 - お盆明け忙し過ぎて見逃してませんか? 気分転換に読みたいオススメ記事3選
えっ? まさか、スルーしていないですよね……。 - 設計現場でAI活用の期待が爆上がり中!? 読者調査レポートから読み解く
数年にわたって結果を比較してみるのも面白いですね。 - 企業がガチで発信している夏休みの自由研究ネタ
今からでもまだ間に合う! - 「東京」から「パリ」へ受け継がれたもの
競技以外で注目してみました。 - 3Dプリンタは従来工法と並ぶ新しい工法であり、双方を補完する存在でもある
ダイレクト製造とインダイレクト製造について。