ニュース
心不全管理のための非侵襲的デジタルヘルスがFDA認証を取得:医療機器ニュース
アステラス製薬の心不全管理を目的とした非侵襲的なデジタルヘルス「DIGITIVAT」が、FDA認証を取得した。患者自身が治療の中心となり、医療関係者と協力しながら積極的に健康管理に取り組めるようデザインしている。
アステラス製薬は2024年9月19日、心不全の管理を目的とした非侵襲的なデジタルヘルス「DIGITIVAT」が、FDA(米国食品医薬品局)の認証を取得したと発表した。アステラス製薬が米国で提供する、初のデジタルヘルスとなる。
DIGITIVATは、患者自身が治療の中心となり、医療関係者と協力しながら積極的に健康管理に取り組めるようデザインしている。Eko Healthが開発した「CORE 500」デジタル聴診器とスマートフォンアプリ、臨床レビューチームで構成される。
スマートフォンアプリは、Welldocのプラットフォームを活用して心不全用に設計しており、米国心臓協会が提供する疾患啓発コンテンツが含まれる。また、臨床レビューチームは、これまで発見が困難だった心不全特有のバイオマーカーを含む患者データを選別し、医師の介入が必要な特定のシグナルを検出した場合は担当医に通知する。
個別化されたケアを患者に提供することで、在宅と医療機関のケアの間に存在するギャップを埋め、健康状態の改善を目指す。なお、医療機器ソフトウェアのクラスIIに分類されており、510(k)申請の対象外となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 頭皮用エアゾールとマッサージによる気持ちよさの見える化に成功
大正製薬は、頭皮用エアゾールスプレーの使用と頭皮マッサージによる気持ちよさを、唾液バイオマーカーにより可視化できることを発見した。気持ちよさと、オキシトシン増加およびコルチゾール減少が相関している。 - クラウド型AI内視鏡画像診断支援システムが米国FDAの認可を取得
オリンパスグループのOdin Medicalが開発したクラウド型AI内視鏡画像診断支援システム「CADDIE」が、米国食品医薬品局の認可を取得した。 - 抗菌、抗ウイルスに関する意識調査の結果を公表
抗菌製品技術協議会は、生活者の抗菌、抗ウイルスに関する意識調査を実施し、日常から衛生面を気にしている人の割合や、抗菌、抗ウイルスのイメージなどについて明らかにした。 - 溶液中の生体高分子の構造と動きを直接観察できる技術を開発
リガクは、溶液中の生体高分子の構造と動きを明らかにする新技術「Electron Density Topography」を開発した。体内環境に近い溶液中で、生体高分子の構造や動的特性を直接電子密度像として観察できる。 - 合成生物学的手法により家族性アルツハイマー病特有の老人斑を再現
理化学研究所らは、家族性アルツハイマー病で観察される老人斑を再現するアミロイド線維を化学的に作成し、解析した。同疾病の病態、進行を大きく変え、創薬開発にもつながる先駆的な研究成果だ。 - 心電図をリアルタイム表示する医療機器プログラムアプリを発売
NTTテクノクロスは、受信した心電図などのデータをリアルタイムにモニタリングできる医療機器プログラム「hitoe心電図アプリ」を発売する。