抗菌、抗ウイルスに関する意識調査の結果を公表:医療機器ニュース
抗菌製品技術協議会は、生活者の抗菌、抗ウイルスに関する意識調査を実施し、日常から衛生面を気にしている人の割合や、抗菌、抗ウイルスのイメージなどについて明らかにした。
抗菌製品技術協議会(SIAA)は2024年9月9日、生活者の抗菌、抗ウイルスに関する意識調査の結果を発表した。日常から衛生面を気にしている人の割合や、抗菌、抗ウイルスへのイメージ、抗菌、抗ウイルスについて知りたいことなどが判明した。
同調査は、全国の20〜60代の男女を対象にインターネットを介して実施し、2065人の有効回答数を得た。調査の結果、全体の6割以上が普段の生活から衛生面を意識していることが明らかとなった。
男女別に見ると、女性の方が普段から衛生面を気にしていた。「意識している」または「やや意識している」と回答した人の割合は、男性が59.1%に対して女性は72.4%だった。
コロナ禍を経て、抗菌や抗ウイルスへの意識が強まった人は全体の6割弱で、現在も継続して意識している傾向が見られた。
抗菌、抗ウイルスに対するイメージとしては、「不特定多数が触れるものには必要」「安心して使用できる」「安全だと思う」など、ポジティブなイメージを持っている人が多い。一方で、「気休めになる」を選んだ人も多く、ポジティブな印象は持っているものの期待値は高いと言い切れない結果となった。
「抗菌、抗ウイルスについて知りたいこと」についての質問では、衛生面の意識のある層では知りたい内容が多岐にわたっていた。特に、持続性や効果、安全性について知りたい人が多かった。
SIAAは、抗菌加工製品に求められる品質や安全性に関するルールに適合した製品に対して、安心のシンボルSIAAマークの表示を認めている。今回の調査ではSIAAマークの認知度は41.4%で、2022年の前回調査より5ポイント上昇していた。また若い世代ほど認知度は高い傾向だった。
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