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手術、内視鏡映像を立体視できる42.5型4Kの3Dモニターを発表:医療機器ニュース
EIZOは、手術顕微鏡、内視鏡映像表示向けに、42.5型4Kの3Dモニター「CuratOR EX4342-3D」を発表した。同社3Dモニターでは最大サイズで、術中のカメラ映像を高解像度4K UHDで立体的に表示する。
EIZOは2024年9月5日、手術顕微鏡、内視鏡映像表示向けに、42.5型4Kの3Dモニター「CuratOR EX4342-3D」を発表した。手術室での使用に特化したモニターで、同年10月1日に発売する。
同製品は、手術顕微鏡、内視鏡のカメラ映像を高解像度の4K UHD(3840×2160ピクセル)で立体的に表示する。2映像を同時に表示することで、同時モニタリングも可能だ。
画面は42.5型で、同社の3Dモニターとしては最大サイズながら、17.6kgと軽量化している。取り付け穴ピッチがVESA規格に対応し、手術室内のモニタースタンドや天吊りアーム、壁掛け金具など、多様な方法で設置可能だ。
3D信号フォーマットはサイドバイサイドとラインバイラインの2種に対応する。また、映像入力信号が検出されなくなった場合に、接続している他の映像入力信号ポートに自動で切り替わるフェイルセーフ機能を備える。
手術映像をリアルに表示するため、4K映像の色標準「BT.2020」のエミュレーション(疑似再現)、HDR方式、HLG方式に対応している。付属する3D偏光眼鏡は、電池を使用しないため軽量で、くもりにくいアンチフォグ(防曇)加工により手術中の視界を快適に保つ。
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