省エネ性能が向上した電池電極WEB(膜)厚さ計を開発、EVの需要増加に対応:FAニュース
横河電機は、電池電極WEB(膜)厚さ計 「OpreX Battery Web Gauge ES-5」を開発した。ボックス型構造フレームの採用により、消費電力を2分の1以下、本体重量を約4分の1、消費エアー量を10分の1以下に低減した。
横河電機は2024年9月2日、省エネ性能が向上した電池電極WEB(膜)厚さ計 「OpreX Battery Web Gauge ES-5」を発表した。EV(電気自動車)向け二次電池の需要急増に対応する電池メーカーを主なターゲットとし、2025年1月から販売を開始する。
新開発の厚さ計は、リチウムイオン電池などの電池電極シートの生産向けに開発した「WEBFREX3ES」の特徴を継承しながら、CO2排出量の削減や生産性の向上など、電池メーカーの課題解決ニーズに応える。電池電極生産ライン以外にも、積層セラミックコンデンサー生産ラインなどの電気、電子市場において、塗工厚さオンライン計測の用途に活用できる。
ボックス型構造フレームを採用し、従来機種に比べて総消費電力を2分の1以下、本体重量を約4分の1、消費エアー量を10分の1以下に低減した。また、情報の一元管理を支援する「OpreX Collaborative Information Server(統合情報サーバ)」プラットフォームにより、周辺プロセスとの連携を促進することで、生産効率を向上する。
発火リスクを排除した安全設計、横幅1500mmを3秒で測定する高速スキャン、幅方向の測定点最大1600点の高密度測定などにより、緻密な品質管理が可能。センサー可動部を防護カバーで覆うとともに、センサーの構造を見直して放射線管理区域を従来の2分の1以下にすることで、操業やメンテナンス時の安全性を向上する。
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