横河電機がIIoT向け無線ソリューションに無線スチームトラップ監視デバイスを追加:FAニュース
横河電機は、「Sushi Sensor」の新製品として、無線スチームトラップ監視デバイスを発売する。スチームトラップの点検、メンテナンスをサポートし、エネルギー損失を低減する。
横河電機は2023年10月10日、産業用IoT(IIoT)向け無線ソリューション「Sushi Sensor(スシセンサー)」の新製品として、無線スチームトラップ監視デバイスを同年11月より国内販売すると発表した。蒸気配管設備におけるスチームトラップの状態監視、メンテナンスをサポートし、エネルギー損失を低減する。
Sushi Sensorに追加された無線スチームトラップ監視デバイスは、高品質な温度センサーと音響センサーを搭載し、スチームトラップの状態を自動で判定する。最高蒸気温度440℃以下の環境で使用できる。
また、長距離無線LoRaWAN通信を採用。1km程度離れて通信でき、幅広いエリアの設備を監視できる。広域に配置される複数の監視デバイスを1台の基地局でつなげるため、ネットワークの構築コストを他の方式に比べて抑えつつ、既設の設備に短い工期で取り付けられる。
データロギングソフトウェアGA10や、広域モニタリングシステムなどを別売りで用意する。これらを使用することで、工場内に点在する各スチームトラップの状態も含めて集約して把握できるため、点検品質のばらつきを低減し、巡回点検の工数を削減する。
Sushi Sensorの無線圧力センサー、無線温度センサー、無線振動センサーと組み合わせることで、設備を幅広く監視可能になる。今後、エネルギー監視ソリューションの提供も予定しており、スチームトラップの状態に応じたエネルギー損失推定金額を算出し、メンテナンスをリスクの高い設備から優先的に実施する計画を作成できるようになる。
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