ニュース
ハイジェニック設計の表面実装温度センサーと温度センサー変換プラグ:FAニュース
ifm efectorは、表面実装温度センサー「TSMシリーズ」と、ハイジェニック産業アプリケーション用温度センサー変換プラグ「TPシリーズ」を発売する。リアルタイムでの温度監視と迅速な対応を可能にする。
ifm efectorは2024年8月27日、表面実装温度センサー「TSM」シリーズと、ハイジェニック産業アプリケーション用温度センサー変換プラグ「TP」シリーズを同年9月に発売すると発表した。標準価格(税別)は、TSMシリーズが1万8800円、TPシリーズが1万9100円で、両製品とも2025年までに年間1000個の販売を目標とする。
TSMシリーズは、高精度な測温抵抗体(Pt1000)を備え、高速応答かつ高精度でプロセスを見える化できる。クランプオン式のため取り付けが容易で、ハイジェニック仕様により洗浄プロセスに適する。
TPシリーズは、0.01Kの精密な分解能により、高精度な温度制御が可能だ。測定温度範囲は−100〜+600℃。アナログ出力とスイッチング出力、IO-Link通信に対応する。M12コネクターを採用しており、複雑な配線作業が不要で設置コストやミスを削減できる。
TSMシリーズの高速応答とTPシリーズのデジタル伝送を組み合わせることで、リアルタイムでの温度監視や迅速な対応が可能になる。また、TPシリーズのIO-Link対応により、既存のアナログシステムをデジタル化し、データ管理と分析を効率化する。
両製品ともハイジェニック設計のため、食品製造や医薬品製造などの衛生管理が重要な環境での使用に対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマート工場化は次段階へ、AI活用の定着とアプリケーション拡大に期待
スマート工場化の動きは着実に広がっている。その中で2022年はAIを活用した「アプリケーションの拡大」をポイントにデータ活用のさまざまな形が広がる見込みだ。 - スマート工場は“分断”が課題、カギは「データ取得」を前提としたツールの充実
工場のスマート化への取り組みは2020年も広がりを見せているが、成果を生み出せているところはまだまだ少ない状況だ。その中で、先行企業と停滞企業の“分断”が進んでいる。新型コロナウイルス感染症(COVID−19)対応なども含めて2021年もスマート工場化への取り組みは加速する見込みだが、この“分断”を解消するような動きが広がる見込みだ。 - エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。 - 製造現場の見える化に貢献、さまざまな測定値を表示する多機能デジタル表示器
ifm efectorは、さまざまな測定信号に適応する多機能デジタル表示器「DX1063」を発売した。データをリアルタイムで表示し、製造現場でプロセス状態を見える化する。 - 測定距離と速度が向上したToF式光電距離センサー、距離値と反射率値を同時出力
ifm efectorは、測定距離とスピードを向上したToF式光電距離センサー「OGD」の新シリーズを発表した。ミリ単位の距離値と反射率値を同時に出力できるため、位置や部品の検出など広範な工程に適用できる。 - 超純水や水の流量を正確に測定、乱流や泡などによる状態変化を信号強度で監視
ifm efectorは超音波流体センサー「SU Puresonic」を2023年4月に発売すると発表した。価格は8万4200〜10万500円(税別)となっている。2024年までに2000個の販売を目指す。