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POSシステムの新工場が東北で2024年3月から本格稼働、生産能力を2倍に増強:工場ニュース
デジアイズは、岩手工場内に増設を進めていた南西工場と南工場を竣工し、2024年3月より本格稼働を開始した。南西工場はPOSシステムの製造を担い、南工場は工場と倉庫の機能を併せ持ち、生産能力を2倍に増強する。
デジアイズは2024年8月7日、岩手工場内に南西工場と南工場を竣工し、同年3月より本格稼働を開始したと発表した。総面積約2万m2の敷地に、2023年3月から両工場の増設を進めていた。
南西工場はPOSシステムの製造を担い、南工場は工場と倉庫の機能を併せ持つ。両工場は、中柱を使わない特殊工法で建てられており、生産形態に合わせて柔軟なレイアウト変更ができる。また、物の移動を安全かつ効率的にすることで、組み立てからセッティングまでを完結する独自のダイレクトストアデリバリー方式(DSD:Direct Store Delivery)の迅速化を図る。
南西工場の延床面積は約4400m2で、1.5倍に拡張することでPOSシステム生産能力を2倍に増強する。搬入口と搬出口にトラックヤードを備え、部品搬入から組み立て、DSD、梱包、出荷までを一連の流れで作業できる。
南工場の延床面積は約5000m2で、短期プロジェクトや増産向けの組み立てスペースを確保しながら、ラックの利用などにより、より効率的な物の管理と供給が可能になる。また、太陽光パネルの設置や包装材の削減など、持続可能な生産消費を確保する仕組みづくりにも取り組む。
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