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コニカミノルタと富士フイルムBI、複合機などの原材料調達で合弁会社新設:製造マネジメントニュース
コニカミノルタと富士フイルムビジネスイノベーションは、原材料と部材調達の連携を図る合弁会社の設立を決定し、株主間協定書を締結した。新会社では、調達戦略の立案や各生産拠点の調達機能部門への戦略展開などに取り組む。
コニカミノルタは2024年7月17日、富士フイルムビジネスイノベーションと共同で、原材料と部材調達の連携を図る合弁会社を設立すると発表した。同月8日に、株主間協定書(ジョイントベンチャー契約)を締結している。
新設する合弁会社では、調達戦略の立案と、各生産拠点の調達機能部門への戦略展開を進める。また、サプライヤーとの折衝や調達管理など調達主管部門業務と、外部購入品の品質、コスト、納期、環境対応を担保する調達サービスなどに取り組む。
資本金は5000万円で、富士フイルムビジネスイノベーションが75%、コニカミノルタが25%出資する。代表取締役社長は、富士フイルムビジネスイノベーション 取締役 執行役員の古川雅晴氏が務める。設立日は、同年9月30日を予定している。
両社は同年4月より、複合機やオフィス向けプリンタ、プロダクションプリンタ事業の業務提携について協議を進めてきた。今後、新設の合弁会社を通じて、両社が保有するサプライヤーネットワークを活用し、強固な商品供給体制の構築や業務プロセスの効率化などに取り組んでいく。
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