ブリヂストン、福岡バイオコミュニティでグアユールの生産性向上の共同研究開始：材料技術

ブリヂストンは、福岡バイオコミュニティが実施するプロジェクトへ参画し、グアユール由来の天然ゴム生産性向上に関する研究を開始した。

[MONOist]

　ブリヂストンは2024年6月27日、福岡バイオコミュニティが実施するプロジェクトへ参画し、グアユール由来の天然ゴム生産性向上に関する研究を開始したと発表した。

グアユール　出所：ブリヂストン

　グアユールは米国南西部からメキシコ北部にかけての乾燥地帯が原産の低木で、現在の天然ゴムの主要な原料であるパラゴムノキが熱帯地域で生育しやすいのに対し、全く異なる地域で栽培できる。その一方で、組織に含まれるゴム成分がパラゴムノキに非常によく似た性質を持ち、新たな天然ゴム供給源として注目されている。

　ブリヂストンでは、探索事業として社外パートナーとの共創を軸にパラゴムノキから得られる天然ゴムの多様化原料としてグアユールの技術探索に取り組んでいる。そこで今回、福岡バイオコミュニティが構築した産業化プラットフォームに参画し、九州大学と共同でグアユールから収穫できるゴム量を向上するための方法や品種改良に関する技術開発を行うことで、実用化を目指すことを決めた。

　福岡バイオコミュニティは、内閣府が推進する「バイオ戦略」に基づき認定を受けた、地域に応じた特色あるバイオ分野の取り組みを展開する地域バイオコミュニティの一つだ。久留米リサーチパークを事務局として、福岡県と久留米市が連携し、久留米市を中心にバイオテクノロジーを核としたバイオベンチャーの創出や、バイオ関連企業、研究機関などが集積するバイオコミュニティの形成を目指している。

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