センサーメーカーの生成AI活用に道を開く、MODEがパートナープログラムを刷新:人工知能ニュース(2/2 ページ)
MODEは、同社のIoTプラットフォームサービス「BizStack」を介してセンサーメーカーとユーザー企業とつなぐ「MODEセンサーパートナープログラム」を刷新する。BizStackの生成AI活用チャット型アシスタントサービス「BizStack Assistant」が同プログラムにも対応することで、センサーメーカーが生成AIビジネスにも進出できるよう支援していく。
MODEセンサーパートナープログラムの参加社数を2025年に100社へ拡大
2022年6月に設立されたMODEセンサーパートナープログラムは、現在までに49社/57機種のセンサーが登録されている。共同ソリューションの開発、BizStackを用いたソリューション化支援、共同マーケティングなど合わせて150以上の連携事例が積み上がっている。「MODE自身はソフトウェアベンダーだが、当社からもパートナープログラムのセンサーを販売しており、2023年度で累計326台、1520万円の実績となっている。大量生産するセンサーメーカーからすると大した数字ではないかもしれないが、ソフトウェアベンダーが販売しているという意味で、この数字は大きな意味を持っていると考えている」(山田氏)という。
このMODEセンサーパートナープログラムについて、今後はBizStack Assistantを用いたセンサーと生成AIの組み合わせについて検証と活用が可能になるメニューを追加した。デモ環境にセンサーを設置できる「MODE Test Field」ではBizStack Assistantのデモ利用が可能になり、ソリューション構築や顧客への提案を支援する「MODE Lab」もBizStack Assistantベースでの活動が可能になる。
今回のMODEセンサーパートナープログラムの刷新により、参加企業数を2024年に70社、2025年に100社まで拡大することを目指す方針である。
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