センサーメーカーの生成AI活用に道を開く、MODEがパートナープログラムを刷新:人工知能ニュース(1/2 ページ)
MODEは、同社のIoTプラットフォームサービス「BizStack」を介してセンサーメーカーとユーザー企業とつなぐ「MODEセンサーパートナープログラム」を刷新する。BizStackの生成AI活用チャット型アシスタントサービス「BizStack Assistant」が同プログラムにも対応することで、センサーメーカーが生成AIビジネスにも進出できるよう支援していく。
MODEは2024年6月11日、東京都内で会見を開き、同社のIoT(モノのインターネット)プラットフォームサービス「BizStack」を介してセンサーメーカーとユーザー企業とつなぐ「MODEセンサーパートナープログラム」を刷新すると発表した。同年5月に提供を始めた、BizStackの生成AI(人工知能)活用チャット型アシスタントサービス「BizStack Assistant」が同プログラムにも対応することで、センサーメーカーがIoTビジネスだけでなく生成AIビジネスにも進出できるように支援していく。
BizStack Assistantは、センサーに生成AIを組み合わせることで、センサーを知能化することをコンセプトとしている。MODE 事業開発マネージャー センサーパートナープログラム責任者の山田章人氏は「従来のBizStackは、ダッシュボード上でセンサーを設置した各現場から収集したデータを見える化するところで止まっていることが多かった。生成AIを組み合わせたBizStack Assistantであれば、チャットベースでセンサーに問いかけるだけで、あたかもセンサーが現場業務を理解して必要な情報を発信するような体験をユーザーに提供できる。世界一簡単にセンサーデータにアクセスできるサービスだ」と語る。
また、BizStack Assistantを用いることで、これまでセンサーソリューションに必要だったセンサーの種類や対象業務ごとのUI開発も不要になる。SlackなどのチャットツールとBizStack AssistantをAPI連携することで、現在のセンサーデータの数値を呼び出したり、一定期間におけるセンサーデータの推移をまとめてグラフ化したりなどの活用が簡単に行えるので、UI開発は不要だ。
さらに、BizStack Assistantでは、発足から約2年が経過したMODEセンサーパートナープログラムの活動の蓄積から50種類以上のセンサーが標準で対応しており、これらを複数組み合わせたセンサーフュージョンにも容易に取り組めることも特徴になっている。
なお、BizStack Assistantで用いている生成AIツールはOpenAIの「ChatGPT」で、ユーザーの要望に応じて、最新の「ChatGPT-4o」や「ChatGPT Enterprise」などを選択できる。
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