回収した使用済みプラスチックボトルからオフィス用チェアを共同開発:リサイクルニュース
イトーキは、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングによる取り組みで回収した使用済みプラスチックボトルを活用して、オフィス用チェア「UMILEチェア」を共同開発した。このチェアを、リニューアルした同社本社オフィスに納入した。
イトーキは2024年5月27日、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングによるエコポイントプログラムの取り組み「UMILE(ユーマイル)プログラム」で回収した使用済みプラスチックボトルを活用し、オフィス用の「UMILEチェア」を共同開発したと発表した。同月7日にリニューアルした、同社本社オフィスに納入した。
UMILEチェアは、機能性とサステナブル性を両立させたイトーキの「トルテUチェア」をベースに開発。ユニリーバ・ジャパンが2020年から取り組んでいる、UMILEプログラムで回収したシャンプーなどの使用済みボトルを原料とするリサイクルポリエチレン樹脂を背部分に10%使用した。
背座クッションに被せて使用可能なカバーには、使用済みボトルをリサイクルしたポリエステル繊維で編んだニットを使用した。ユニリーバのコーポレートカラーのブルー、ラックスのブランドカラーのゴールド、ダヴのブランドカラーのライトブルーでカラーリングすることで、ユニリーバ独自の取り組みを活用して生み出されたチェアであることを表現した。
トルテUチェアは、廃棄ペットボトルのリサイクル繊維100%で作られたサステナブルファブリックを使っており、従来のバージンポリエステル生地と比較して製造プロセスにおけるCO2排出量を約41%削減している。今回、UMILEチェアにおいて背部分にもリサイクル素材を使うことで、さらなる環境負荷低減が見込める。
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