ニュース
RapidusとIBMが2nm世代半導体のチップレットパッケージ技術の確立で協業:製造マネジメントニュース
RapidusとIBMは、2nm世代半導体のチップレットパッケージ量産技術確立に向けたパートナーシップを締結した。
RapidusとIBMは2024年6月4日、2nm世代半導体のチップレットパッケージ量産技術確立に向けたパートナーシップを締結したと発表した。これによりRapidusは、IBMから高性能半導体向けのパッケージ技術に関する供与を受け、技術確立の協業を進めていく。
今回の取り組みは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「2nm世代半導体のチップレットパッケージ設計・製造技術開発」の枠組みにおける国際連携の一部として行われる。同パートナーシップの一環として、Rapidusの技術者は、IBMが北米に有するパッケージの研究開発製造拠点で協働する。
IBMは長年にわたり、高性能コンピュータシステム用半導体パッケージに関する研究開発製造の技術を蓄積してきた。また、日本の半導体メーカーや半導体およびパッケージ製造装置/材料メーカーとの共同開発パートナーシップに関しても豊富な実績を持つ。Rapidusは、その専門性を活用することで、最先端のチップレットパッケージ技術の早期確立を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- RapidusとIBMが2nm半導体の量産へ協力、日本の半導体産業に期待寄せる
IBMとRapidus(ラピダス)は2022年12月13日、東京都内で会見を開き、半導体の微細化技術の発展に向けた共同開発パートナーシップを締結したと発表した。 - 「世界で勝ち抜く意識が足りず」Rapidus東氏が語る国内半導体の過去と未来
キャディが開催した「Manufacturing DX Summit 2023」から、同社 代表取締役の加藤勇志郎氏と東京エレクトロンで会長を務めたRapidus(ラピダス) 取締役会長の東哲郎氏による対談を抜粋して紹介する。 - レゾナックの最注力は半導体の後工程材料、6G向け半導体の新材料も開発
レゾナック・ホールディングスは「レゾナック株式会社」を発足した。レゾナックでは、昭和電工と日立化成の技術を組み合わせて、世界トップクラスの機能性化学メーカーになることを目指している。 - レゾナックが高性能半導体向け材料の生産能力増強、150億円投資
レゾナックはAI半導体などの高性能半導体向け材料の生産能力を従来の3.5〜5倍に拡大すると発表した。 - 蟹殻が半導体や蓄電池に利用できる可能性を発見
東北大学は、キトサンのナノファイバーシートが、半導体特性と蓄電特性を有することを発見した。キトサンは、通常は廃棄される蟹殻などから得られるバイオマス化合物だ。