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SDV開発を推進する車載Linuxプラットフォームの最新バージョンを発表車載ソフトウェア

Linux Foundationは、最新版のAGLプラットフォーム「Unified Code Base(UCB) 17.0」をリリースしたと発表した。クラウドネイティブ機能やRISC-Vアーキテクチャ、Flutterベースのアプリケーションを追加している。

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 Linux Foundationは2024年5月15日、傘下のオープンソースプロジェクトAutomotive Grade Linux(AGL)が、最新版のAGLプラットフォーム「Unified Code Base(UCB) 17.0」(別名「Quirky Quillback」)をリリースしたと発表した。AWS(Amazon Web Services)の「Graviton」をサポートした。

 AGLは、SDV(ソフトウェア定義車両)向けオープンソースプラットフォームを開発する共同プロジェクト。AGLプラットフォームの最新版となるUCB 17.0では、AWSが独自に開発したGravitonプロセッサをサポートした。

 Gravitonは、Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)向けに設計されたプロセッサだ。これをサポートしたことで、物理ハードウェアにアクセスせずにAGLをクラウド環境で実行可能になる。

 クラウドを活用してAGLベースのソフトウェアを開発、テストできるため、高度なソフトウェアの再利用やスケーラビリティに対応する。グローバルチーム間で、頻繁なソフトウェアの反復とテストが実施可能になり、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)プロセスも改善する。

 また最新版には、CAN信号などにリモートでアクセスする「車両toクラウド」デモ アプリケーションも含まれる。他に、オープンソースのプロセッサアーキテクチャであるRISC-Vについて、SiFive Unmatchedボードでサポート。同じアーキテクチャを使用する個々の自動車機能用のカスタムプロセッサを作成できるため、市場投入時間の短縮につながる。

 トヨタ自動車によるアプリおよびユーザーインタフェース(UI)開発ツールキット「Flutter」の自動車組み込み版も追加。Flutterによる新しいUIにより、車載アプリケーション開発が容易になるとしている。

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新しいAGL UI[クリックで拡大] 出所:Linux Foundation
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AGLダッシュボード画面[クリックで拡大] 出所:Linux Foundation

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