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加賀市にて自動運転シャトルバスの公道走行試験、駅と温泉を結ぶ:自動運転技術
マクニカは、石川県加賀市において自動運転レベル4対応車両「EVO(エヴォ)」による公道走行試験を実施。北陸新幹線加賀温泉駅から山代温泉までの約10kmを往復した。
マクニカは2024年4月16日、石川県加賀市において自動運転レベル4対応車両「EVO(エヴォ)」による公道走行試験を実施すると発表した。走行区間は、北陸新幹線加賀温泉駅から山代温泉までの往復約10km。実証試験の期間は同年4月17〜23日、4月20〜21日には一般試乗会を開催した。
EVOは、自動運転EVシステムを搭載したシャトルバス。最高速度は時速25km、定員15人。1回の充電で約9時間(100km)の自動走行が可能だ。今回の実証試験では、時速18km、定員10人で運行した。
同社は加賀市とともに同市内における自動運転導入に向けた評価を進め、将来的な社会実装を視野に入れて技術検証を進めていく。
2024年3月16日には、北陸新幹線が延伸されて加賀温泉駅が停車駅になった。同社は、今回実証試験を開いた山代温泉や山中温泉、片山津温泉といった温泉地3カ所の周回に自動運転車両を利用することで、加賀市が掲げる「市民と来訪者の移動の自由を確保する『移動最適化都市、加賀市』」の実現に貢献し、さらにはモビリティと他事業のデータ連携基盤の構築および運用を通じて新たなサービス創出につなげ、自動運転を中心とした次世代モビリティと都市OSを活用したスマートシティーの構築を目指すとしている。
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