管理職への転職に関する調査、非管理職から管理職に転職した人は15.9%:キャリアニュース(2/2 ページ)
Indeed Japanが「管理職への転職に関する調査」の結果を発表した。15.9%が非管理職から管理職に転職していた。また、管理職への転職者は、非管理職よりも転職後の仕事に満足している割合が高かった。
管理職に転職した人の特徴
さらに、調査対象の1万5014人のうち1005人を対象に追加調査を実施し、そのうち「管理職へ転職した人(管理職転職者、531人)」と「非管理職へ転職した人(非管理職転職者、344人)」を比較して管理職に転職した人の特徴を明らかにした。
「管理職転職者」の転職前後の年収を年代別に見ると、30代の転職前年収は「平均606.1万円」、現在の勤務先に転職を合意したときの年収は「平均659.0万円」となり、転職前後で年収が「平均52.8万円」アップしていた。40代は、転職前の年収が「平均671.1万円」、転職合意時の年収が「平均731.1万円」となり、「平均60.0万円」アップしていた。30代は平均8.7%、40代は平均8.9%給与アップ(賃上げ)している。
また、「非管理職転職者」は、30代で転職前年収が「平均443.0万円」、転職合意時の年収が「平均448.1万円」となり、平均5.1万円(平均1.2%)アップしている。40代は転職前年収が「平均474.0万円」、転職合意時の平均年収が「平均482.2万円」となり、平均8.2万円(平均1.7%)アップしていた。
現勤務先(転職先)への入社時のポジションと前職退職時のポジションを比べると、「管理職転職者」の33.1%が「(転職前よりも)上位のポジション、役職」に転職していた。
管理職転職をした人に、これまでの管理職経験年数を尋ねると、「(過去に管理職の)経験はまったくなかった」と13.7%が回答した。管理職経験がある人の経験年数は、経験年数が「1年未満」が8.9%、「1年以上2年未満」が9.0%、「2年以上3年未満」が12.2%となっており、管理職経験はあるものの、3年未満で転職した人が30.1%いることが分かった。
続いて、以下の7項目について転職後の満足度を尋ねた。7項目は「総合的な満足度」「給与」「裁量、責任範囲」「仕事のやりがい」「職場の人間関係」「ワークライフバランス」「仕事の面白さ」で、「管理職転職者」は「非管理職転職者」と比べて7項目全てにおいて「満足している」の割合が高かった。
「仕事の面白さ」は特に満足している割合に差があり、「管理職転職者」は「満足している」と「やや満足している」の合計が65.7%だったが、「非管理職転職者」は51.2%となり、14.6ptの差があった。次に差が大きかったのは「給与」で、満足しているの合計が「管理職転職者」は62.1%、「非管理職転職者」は48.5%と13.6ptの差があった。
管理職転職者に、転職後に労働時間が増えたか尋ねたところ、「労働時間が増えた」は27.1%、「あまり変わっていない」が50.8%、「労働時間が減った」が22.0%となった。労働時間が増加していない(変化なし、もしくは減少)が72.9%を占めている。
また、自身がスペシャリスト型だと思うか、ジェネラリスト型だと思うかという質問では、「管理職転職者」と「非管理職転職者」のどちらも、「スペシャリスト型」が55%前後、「ジェネラリスト型」が44%前後で、同様の傾向を示した。
管理職転職者の転職理由のトップ3は、1位が「給与、待遇」(36.5%)、2位が「仕事に対するやりがい」(30.9%)、3位が「自分の成長、キャリア形成」(27.9%)だった。非管理職転職者の転職理由のトップ3は、1位が「給与、待遇」(39.8%)、2位が「ワークライフバランス」(29.7%)、3位が「仕事に対するやりがい」(29.4%)となっている。
続いて、非管理職の仕事には応募したが管理職には応募しなかった人に、どのようなことに課題を感じて管理職ポジションに応募しなかったのかを尋ねた。その結果、最も多かった回答は「ワークライフバランス」(31.1%)で、2位が「職務内容」(19.6%)、3位が「仕事に対するやりがい」(15.7%)だった。
管理職の仕事に応募し、オファーや内定が出たが管理職として転職せず、非管理職として転職した人に、どのようなことに課題や負担を感じたかを尋ねた。最も多かったのは「ワークライフバランス」(38.6%)だった。次いで「身につくスキル、経験」(27.3%)、「新たな挑戦ができる機会、環境」(25.0%)となっている。
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