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ソニーが大型テレビ用緩衝材で発泡スチロール撤廃、生分解性バイオポリマーを採用:材料技術
ソニーは、大型テレビに採用している発泡スチロール製の緩衝材を撤廃すると発表した。発泡スチロールの代わりにカネカの生分解性バイオポリマー「Green Planet」を採用する。
ソニーは2024年4月18日、大型テレビに採用している発泡スチロール製の緩衝材を撤廃すると発表した。発泡スチロールの代わりにカネカの生分解性バイオポリマー「Green Planet」を採用する。
カネカのGreen Planetは、バイオマス由来でで生分解性を持ち、土壌中に加え海水中でも分解されCO2と水に戻る。そのため、プラスチックによる環境汚染問題の解決に貢献する。発泡スチロールからGreen Planetに切り替える対象製品は、香港/台湾向けの85型のMini LEDバックライト搭載液晶テレビ「BRAVIA 9」だ。
緩衝材は、大型で重量のあるテレビの輸送時の耐衝撃性を確保するため、商品のデザインに合わせた複雑な形状に成型している。Green Planetの採用に向けては、発泡スチロールとは異なる素材の特性に合わせて、耐衝撃性を維持する設計と緩衝材の安定的な生産を両立する金型構造を実現した。さらに、これまでの包装設計のノウハウとシミュレーション技術の活用により、緩衝材の形状をシンプルにしたり部品点数を削減したりするなど、工夫を行ったという。
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