EVの廃バッテリーと太陽光路面発電装置から成る自立給電システムの実証実験開始:リサイクルニュース
MIRAI−LABOは、東海旅客鉄道(JR東海)とともに、JR東海の小牧研究施設で「太陽光路面発電装置と中古電気自動車(EV)の廃バッテリーを組み合わせた自立給電システム」の共同実証試験を開始したと発表した。
MIRAI−LABOは2024年4月4日、東海旅客鉄道(JR東海)とともに、JR東海の小牧研究施設で「太陽光路面発電装置と中古電気自動車(EV)の廃バッテリーを組み合わせた自立給電システム」の共同実証試験を開始したと発表した。
2025年3月まで実証試験を実施
同システムは、リサイクルプラスチックを使用したパレットと道路に設置可能な太陽光パネルを組み合わせた太陽光路面発電装置「太陽光路面発電パネル Solar Mobiway block」(以下、Solar Mobiway block)と、中古EVの廃バッテリーを用いた蓄電装置「EV リパーパス蓄電池」から構成された環境負荷が少ない自立給電システムだ。
同システムの導入により、鉄道関連施設での再生エネルギー利用の拡大や、災害時などの非常用電源としての活用が見込まれる。今回の実証試験では、頻繁に充放電を繰り返す過酷な条件で、自立給電システムの耐久性などを評価する。
今後、両社は2025年3月まで実証試験を行い、安定的な自立給電ができるか評価の上、同システムの適用可能性を検討していく。
なお、Solar Mobiway blockは強度が高いため、設置後に人が上を歩くことができ、設置箇所の制約が少なく幅広い活用が期待できる。さらに、架台の設置や設置箇所の舗装などで大規模な工事は必要なく、パレット形状で運搬しやすいため、災害時等に必要な箇所への速やかな設置が可能だ。
EVリパーパス蓄電池とは、生産時のCO2排出量を削減するために、中古EVの廃バッテリーをMIRAI-LABOの技術を活用することで再製品化した環境配慮型の蓄電池を指す。
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