「Matter」対応製品開発でアクセルラボと美和ロックが協業:組み込み開発ニュース
アクセルラボは、スマートホームの共通規格「Matter」の対応製品開発に向け、美和ロックと協業を開始した。両社の知見や技術に基づく製品開発により、導入しやすく利便性の高いスマートホームの普及を目指す。
アクセルラボは2024年3月14日、スマートホームの共通規格「Matter(マター)」の対応製品開発に向け、美和ロックとの協業を開始したと発表した。Matterは、IoT(モノのインターネット)機器間のシームレスな通信を可能にする標準規格として期待されている。
協業により、アクセルラボが提供するスマートホームゲートウェイと、美和ロックが提供するスマート電動サムターンを連携させる。両社の知見や技術に基づくMatter対応製品の開発により、ユーザーが導入しやすく、利便性の高いスマートホームの開発と普及を目指す。
Matterへの対応により、アクセルラボの「SpaceCore」アプリを使い、美和ロックのスマート電動サムターンや他社製Matter対応スマートロックを操作できるようになる。また、他のMatter対応プラットフォームやデバイスからでも、美和ロックのスマート電動サムターンの操作が可能になる。美和ロックのスマート電動サムターン「PiACKIIIPG」Matter対応モデルは、2024年12月の販売開始を予定する。
アクセルラボは、2023年1月にMatterを推進するCSA(Connectivity Standard Alliance)に加入し、Matter対応スマートホームゲートウェイの開発とCSA加盟企業との幅広い連携を推進している。今後もスマートホームサービスSpaceCoreのさらなる利便性の向上とともに、便利で快適なスマートホームの普及を目指す。
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