この記事は、2024年3月26日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
3月某日、私は夜明けごろに起き出して、机に向かいました。Raspberry Pi(以下、ラズパイ)開封の儀を行うためです。日の出を迎えたのか、外は徐々に明るくなり始めています。なぜこんな時間なのかというのは、3歳の子どもが起き出すともうそれどころではなくなるためです。そもそも電子工作初心者の私がなぜラズパイをいじろうとしているのかのもろもろの経緯は、過去の連載をご覧ください。
振り返ると、かつて私は超が付くくらい(?)の夜型の人間でした。昼前に起き、食事をして仕事場へ。夜遅くに帰宅し、深夜にランニングなどをこなし、風呂に入り寝るという流れです。近所に線路がありましたので、寝入る過程で始発の電車が動き出す音が聞こえることもしばしばでした。特別忙しかったからとかではなく、それが許容される就業状況だったため、自然とそういうリズムになっていました。
当時はそれを改めようなどという思いは一切なく、逆に街が寝静まってひっそりとした時間帯に行動することで、むしろ心が落ち着くくらいの感覚がありました。
今はそんなことをする体力も気力もありません。日中、PCに向かい、その合間にウサギやクマを演じ、最近では子どもがドはまりしているアニメ「パウ・パトロール」の各キャラクターになって、子どもの求めに応じて寸劇をするという生活をしていると、子どもが寝入るころにはこちらの頭のCPUも活動限界を迎えてしまいます。そうすると、仕事などの時間を確保するには朝早く起きるしかないという選択になりました。これはこれで、ひっそりとした朝の世界を独り占めできたようで、悪くないなと思いました。さて、ラズパイですね。
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