Matter規格とセキュリティ機能の統合を促進するセキュリティエレメント:IoTセキュリティ
Infineon Technologies(インフィニオン)は、Matter規格対応のセキュアエレメント「OPTIGA Trust M MTR」を発表した。スマートホームやスマートビルディングデバイスに、Matter規格とセキュリティ機能を容易に追加可能になる。
Infineon Technologies(インフィニオン)は2024年2月21日(現地時間)、Matter規格対応のセキュアエレメント「OPTIGA Trust M MTR」を発表した。スマートホームやスマートビルディングデバイスに、Matter規格とセキュリティ機能を容易に追加可能となる。
Matterは、CSA(Connectivity Standards Alliance)が策定するスマートホームの世界標準規格。同規格においてスマートホームデバイスは、プロダクトID(PID)とベンダーID(VID)を含むデバイス認証証明書(DAC)により、Matterエコシステムで委託されたデバイスの真正性と信頼性を検証する必要がある。
OPTIGA Trust M MTRは、Matterプロビジョニングサービスに、最新構成としてMatter認定セキュアエレメントを組み合わせている。セキュリティ関連機能を実行するシステムへ容易に統合でき、機密データや暗号操作に対する高レベルな保護を提供する。
コモンクライテリア認定を受けた同社の施設でプロビジョニングし、関連バーコードとともに出荷する。ユーザーは、デバイスの製造開始までにパーソナライズされたDACインジェクションを受け取ることができる。そのため、リールの注文時や製造時にPIDを事前に定義する必要がない。
既にサンプルを提供しており、2024年3月には量産を開始する。評価やデザインを容易にする「OPTIGA Trust M MTR Shield」も提供する。
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