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川崎重工とシンビオが燃料電池を開発、建設機械などモビリティ向け電動化

川崎重工とシンビオはモビリティ向け燃料電池システムの共同開発に関する覚書を締結した。

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 川崎重工とシンビオ(Symbio)は2024年2月28日、モビリティ向け燃料電池システムの共同開発に関する覚書を締結したと発表した。

 川崎重工が持つ建設機械分野でのネットワークや高圧水素ガスバルブの開発/製造の経験と、シンビオの自動車向け燃料電池のノウハウを活用して、建設機械を含むモビリティ向けに燃料電池システムの開発を目指す。

 建設機械や潜在顧客が計画するさまざまなモビリティソリューションに向けて、自動車以外の分野での燃料電池システムの応用も検討する。


両社が手掛けるシステム[クリックで拡大] 出所:川崎重工

 川崎重工は1960年代以降、さまざまな建設機械メーカーに油圧製品を提供している。また、燃料電池車(FCV)向けの高圧水素ガスバルブを開発し、産業車両メーカーや海外の自動車メーカー向けに量産している。

 シンビオは大手サプライヤーのフォルビア、ミシュラン、自動車メーカーのステランティスが共同出資で設立した。自動車メーカーに燃料電池システムの供給実績があり、小型車や中型の商用車、大型車など向けをカバーする。年間5万台の燃料電池システムを生産する生産拠点を2023年に開設した他、2030年までに年間20万台の燃料電池スタックパックの製造を目指している。

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