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子守り支援ロボットが運転中に赤ちゃんをあやすことで安心できる車内環境を提供:ロボット開発ニュース
赤ちゃん本舗は、日産自動車と共同開発した、運転中の子守り支援ロボット「INTELLIGENT PUPPET イルヨ」を発表した。ウェイクワードに対応する動きで赤ちゃんをあやすことで、安心できる車内環境づくりを支援する。
赤ちゃん本舗は2024年1月31日、日産自動車と共同開発した、運転中の子守り支援ロボット「INTELLIGENT PUPPET イルヨ」を発表した。コンセプトモデルのため現時点での販売予定はないが、イルヨの魅力や機能に触れられる一般向け特別体験会を開催する。
日産自動車のセンシング技術を用いて開発した同ロボットは、後部座席のチャイルドシート横に設置する「イルヨ」と、運転席横のドリンクホルダーに設置する「ベビーイルヨ」の2体で構成。ドライバーがベビーイルヨに特定の言葉を話すと後部座席のイルヨが作動し、手を振るなどの動作でチャイルドシートに座る赤ちゃんをあやすことができる。
ドライバーによる4つのウェイクワード「いるよ」「いないいない、ばぁ」「こっちだよ」「お歌を歌うよ」をベビーイルヨが音声認識し、イルヨがそれぞれのワードに対応する動きで赤ちゃんをあやす。また、イルヨは赤ちゃんの目の状態をカメラで検知し、ベビーイルヨに伝達して目を開け閉めさせることで、ドライバーに赤ちゃんが寝ているかどうかを知らせられる。
実証実験では、イルヨが作動することで半数以上の赤ちゃんの感情がポジティブな方向へ改善されることを確認した。
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