調味料の使用量を見える化するIoTサービスを開発:医療機器ニュース
東洋製罐グループホールディングス、おいしい健康、シャープは、食塩などの使用量を見える化する調味料IoTサービス「ソルとも」を開発した。顆粒調味料と液体調味料にそれぞれ対応する2種類を用意した。
シャープは2024年1月11日、東洋製罐グループホールディングス、おいしい健康と共同で、食塩などの使用量を見える化する調味料IoT(モノのインターネット)サービス「ソルとも(Saltomo)」を開発したと発表した。
ソルともは、調味料の使用量をデータ化できる調味料IoTデバイスと専用アプリを組み合わせたサービスだ。調味料IoTデバイスは、食塩などの顆粒調味料をワンプッシュで一定量出し、プッシュ回数から使用量を記録する「プッシュタイプ」と、しょうゆなどの液体調味料を設置し、使用前後の重量差から使用料を記録する「トレイタイプ」の2種類がある。
調味料IoTデバイスは、日付、種類、使用量などを自動記録し、記録されたデータはスマートフォンの専用アプリから確認できる。専用アプリでは、ユーザーの食塩使用量に基づいて、個人に適した減塩レシピも提案される。
3社は、ソルともを、医療現場や病気療養後、健康管理のために厳格な食事療法が必要な顧客を有するヘルスケア事業者、食品事業者に提供。食塩摂取量の管理を支援する。
また、日本高血圧学会および東洋製罐グループの取引先の協力のもと実施した、減塩に関する意識調査アンケート結果も公表した。回答した医療従事者の72%が、「患者の食塩摂取量の管理に困っている」と回答し、その理由として「計測が難しい」「把握が難しい」「継続が難しい」などが挙げられている。
3社は、ソルともの2025年度中の実用化を目指しており、実証実験の実施に向けた参画企業を募集している。
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