デンソーは2024年1月18日、EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)向けのV2H(Vehicle to Home)充放電器について次期モデルの受注を開始したと発表した。デンソーソリューションを通じて2024年3月中旬から受注する。
今回発表した次期モデルは、パワーユニットとプラグホルダーをセパレートすることで、設置の自由度と使い勝手を向上させた。前モデルは重さが91kgだったが、次期モデルでは63%の軽量化を達成。これにより、据え置きだけでなく外壁への取り付けも可能になった。
停電時の運転切り替えは自動化した。前モデルは停電時にEVやPHEVの電力を住宅内で使うにはV2H充放電器と車両の両方で手動での切り替え操作が必要だった。次期モデルでは自動で設定を切り替えるように改良した。
また、交流から直流、直流から交流に変換する際の損失を低減。出力電力が少ない軽負荷時は、充放電性能の効率を10%向上させている。これにより、無駄なくエネルギーを使えるようになるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- NACSとトヨタ、GMとホンダ……海外勢との連携に進展
北米市場での電動車の充電に関して、また動きがありました。トヨタ自動車が、2025年からEVの充電に北米充電規格を採用することでテスラと合意しました。 - 三菱自と日立が可動式蓄電池、アウトランダーPHEVのリユース電池搭載
三菱自動車と日立製作所は、電動車のリチウムイオン電池をリユースした可動式蓄電池「バッテリキューブ」の実証を開始した。 - EVの急速充電、V2H、日本の電源構成……東京電力から自動車業界へのメッセージ
日曜日ですね。1週間おつかれさまでした。暑くなってきましたね。今週は「人とくるまのテクノロジー展 2022 YOKOHAMA」(2022年5月25〜27日、パシフィコ横浜)が開催されていたので、横浜に足を運んだ方も多いのでしょうか。 - 電動キックボードをワイヤレス給電する実証実験、電界結合方式を採用
愛知県豊橋市と豊橋技術科学大学発のスタートアップ企業パワーウェーブは電動キックボード向けワイヤレス給電の実証実験を開始する。 - ホンダがEVをゼロベースで作る、「既存のスペック競争には参加せず」
ホンダはEVのグローバルモデル「0シリーズ」を発表した。 - EVトラックのバッテリー交換は横から? 下から? 異なるアプローチ
既に走行実証に移ったバッテリー交換式トラックではキャビンと荷室の間に駆動用バッテリーが縦に搭載されたが、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」ではこれと異なる方式がみられた。