パナソニック コネクトは2024年1月18日、設備の老朽化により2025年5月に福島工場(福島県福島市)を閉鎖すると発表した。
パナソニック コネクトが管轄する福島工場は、パナソニックグループにおけるラジオの生産拠点として1970年に設立された。それ以降システムステレオ、ポータブルCDプレーヤー、CDラジカセなどのオーディオ関連製品の生産を行ってきた。また、2004年からデジタルカメラの生産を開始し、これまでのパナソニックグループのオーディオ事業やイメージング事業を支えてきた。
2015年5月からは、10年間の定期建物賃借契約をパーソルファクトリーパートナーズ(以下、PFA)との間で締結。PFAは福島工場を活用し、現在に至るまでパナソニック社内外の製品の生産受託を行ってきた。
しかし、福島工場は経年劣化などにより工場としてのインフラ老朽化が進んでおり、建屋については今後使用において安全性を十分に確保することが困難な状況だった。そのためパナソニック コネクトでは、PFAとの賃借契約が満了する2025年5月に福島工場を閉鎖することを決めた。なお、拠点閉鎖後の同地の活用については現時点で決定しておらず、今後活用策を探るとしている。
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