東芝は2020年9月30日、同社深谷事業所(埼玉県深谷市)を2021年9月末に閉鎖すると発表した。
東芝の深谷事業所は1965年に日本初のカラーテレビ専門工場として操業を開始。約29万m2の敷地面積を持ち、東芝の映像および電子デバイス事業の中核拠点として、テレビをはじめとした映像製品や、ブラウン管、液晶ディスプレイなどの部品を生産してきた。
その後、2018年2月にテレビ事業などを担う東芝映像ソリューション(TVS)を中国のハイセンスグループに譲渡するなど構造改革が進められたこともあり、近年はティ・ディ・ピー(TDPI)が航空機用ブラウン管の製造拠点として活用していた。しかし、TDPIがブラウン管の製造を2021年3月末に終息する予定であることを受け、深谷事業所の閉鎖を決定した。
現在、深谷事業所に勤務する東芝グループ従業員は他拠点で勤務を継続予定としている。今後は深谷事業所の建物の解体を順次進めるとともに、跡地の活用や処分について検討する。
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