ニュース
3種類の試薬で白血球5分類測定ができる自動血球計数装置を発売:医療機器ニュース
堀場製作所は、3種の試薬で白血球5分類測定ができる自動血球計数装置「Yumizen H500」シリーズを国内販売する。クリニックなどでも導入しやすいよう、コンパクトで操作しやすい設計となっている。
堀場製作所は2023年12月21日、3種の試薬で白血球5分類測定ができる自動血球計数装置「Yumizen(ユミゼン) H500」シリーズの発売について発表した。2024年1月9日から国内販売する。
Yumizen H500シリーズは、「Yumizen H500CT」とオートローダーを搭載する「Yumizen H550」の2種類。両機種とも、従来は5種必要な試薬が3種でよく、白血球5分類を含む37項目の血液成分を測定できる。白血球5分類測定に必要な検体吸引量は20μlと微量で、同社従来機「Pentra60」の53μlと比べて大幅に減少している。
クリニックや中小規模の病院でも導入しやすいように、コンパクトで操作しやすい設計となっている。また、医療従事者の業務を軽減するタイマー機能や電子カルテとデータ共有できる機能も備える。
白血球5分類測定は、アレルギー疾患の治療方針や投薬処方の判断材料として有効だ。しかし、従来の白血球5分類測定は5種類の試薬が必要で、装置の操作が煩雑なため、クリニックや中小病院では装置の導入が進んでいない。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- CT-ECV技術により心臓アミロイドーシス診断精度を向上
横浜市立大学は、コンピュータ断層撮影による細胞外液分画が、心臓アミロイドーシス診断において高い精度を示すことを明らかにした。感度は92.8%、特異度は84.8%だった。 - 胃および十二指腸潰瘍の発症と関連する新たな遺伝子座位を同定
東京大学らは、大規模ゲノムワイド関連解析により、胃および十二指腸潰瘍の発症と関連する新たな遺伝子座位を25カ所同定した。また、胃および十二指腸潰瘍のなりやすさに関わる遺伝的因子も示唆された。 - 室外から確認可能なワイヤレスCO2濃度計を一般向けに発売
ユニ電子は、二酸化炭素(CO2)濃度や温度、湿度などの個室の室内環境を室外から確認できるワイヤレスセンサー「Canary+」を一般向けに発売する。部屋の換気する際の明確な指標として利用できる。 - ポケットエコーの利用実態に関する調査結果を公表
GEヘルスケア・ジャパンは、医師を対象とした「ポケットエコー利用実態調査」の結果を公表した。ポケットエコーについて、臨床現場における有用性の他、医療経済への貢献を示唆する結果も得られている。 - 心で思い描いたイメージを復元する技術を開発
量子科学技術研究開発機構らは、人が心に思い描いた風景や物体などの「メンタルイメージ」を脳信号から読み出して、復元することに成功した。 - 高齢者施設に診療看護師を配置することで、緊急受診減と経済効果が見込める
岡山大学らは、後方視調査の結果から、一定レベルの診療ができる診療看護師を特別養護老人ホームに配置することで、緊急受診の減少や医療費増加の抑制などの効果が認められたと発表した。