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肉厚19μmのフィギュア用部品の量産化に成功、髪の毛などの繊細な表現が可能に3Dプリンタニュース

Bfullは、新たな材料と設備の導入により、肉厚19μmのフィギュア用パーツの量産化に成功した。人の髪の毛の約4分の1の薄さのため、これまで難しかったフィギュア原型師による髪の毛や装飾品の繊細な表現が可能になる。

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 Bfullは2023年12月8日、新たな材料と設備の導入により、肉厚19μmのフィギュア用パーツの量産化に成功したと発表した。同材料を使用して新設備で生産した商品は「PUresin製塗装済み完成品」と表記して販売する。

 新材料として採用したポリウレタンレジン(PU)は、従来のPMMA素材より高い靭性を備え、経年変化に強いため、精細なパーツの造形に適している。19μmは人の髪の毛の約4分の1の薄さで、これまで難しかったフィギュア原型師による髪の毛や装飾品の繊細な表現が可能になる。

左:従来の製造法による髪の毛、右:新材料と新設備による髪の毛
左:従来の製造法による髪の毛、右:新材料と新設備による髪の毛[クリックで拡大] 出所:Bfull

 PMMA素材を用いた射出成形で製作した量産品フィギュアの場合、肉厚が約1mm程度のため金型の作成段階で生産性を考えた形状に変更されるなど多くの制限があり、原型と製品イメージが異なる原因となっている。今後は、パーツの形状やサイズ、細部を考慮し、PMMAとPUを使い分けることでより高品質なフィギュアの生産を図る。

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