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造形物表面の積層痕をなくす光造形方式3Dプリンタ向け表面加工技術を確立:3Dプリンタニュース
B´fullは、光造形(SLA)方式3Dプリンタで造形したフィギュア表面の積層痕をなくす表面加工技術「積層レスコート」を開発し、同社の純国産フィギュアブランド「B´full FOTS JAPAN」で販売する商品に採用した。
B´fullは2021年9月9日、光造形(SLA)方式3Dプリンタで造形したフィギュア表面の積層痕をなくす表面加工技術「積層レスコート」を開発し、同社の純国産フィギュアブランド「B´full FOTS JAPAN」で販売する商品に採用したことを発表した。
同社が独自開発した積層レスコートは、SLA方式3Dプリンタで造形したパーツ表面に特殊な膜を形成することで、各パーツの表面を均一化する技術である。同技術によって、3Dプリンタの欠点とされてきた積層痕をなくすことができ、磨きや塗装といった2次加工の工程短縮の実現、商品品質の大幅な向上が見込める。
また、同社は硬化時間の早い樹脂と最新の業務用3Dプリンタを組み合わせ、これまで生産効率が合わず、採用が困難だった30μmでの量産を可能にする「ミクロ積層ピッチ」技術の開発にも着手。現在、30〜50μmで安定した生産を実現するため、業務用3Dプリンタと硬化時間の早い樹脂開発を進めているところだという。
将来的に同社は、積層レスコートとミクロ積層ピッチの両技術を組み合わせて、より高品質な商品の製造を目指すとしている。
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