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抗菌作用を持つ光触媒を配合した3Dプリンタ向け光硬化型樹脂を開発:3Dプリンタニュース
B´fullは、3Dプリンタ向け光硬化型樹脂として、抗菌、抗ウイルス作用を持つ酸化チタンを配合した光触媒配合樹脂を開発した。衛生的なマスク関連商品や日用品など、光触媒機能を有した商品の開発を予定している。
B´fullは2021年4月28日、3Dプリンタ向け光硬化型樹脂として、抗菌、抗ウイルス作用を持つ酸化チタンを配合した光触媒配合樹脂を開発したと発表した。
開発した光触媒配合樹脂に対し、衛生状態モニタリングシステム「ルミテスターSmart」を用いてATP検査を実施。本樹脂を利用したプレートは1日目のATP測定値2690RLUに対して、2日目のATP測定値が1479RLU、3日目のATP測定値が399RLUと減少を確認できた。
また、光触媒配合光硬化型樹脂で造形したプレートにメチレンブルーを塗布し、太陽光やLEDなどの日常光で青色が減退するかを確認する検査も実施した。プレートに酸化チタンが含まれていると青色が透明に変化する反応を利用して、酸化チタンの含有と表面上での反応を確認したところ、本樹脂は1時間〜半日程度でメチレンブルーの青色が減退した。
光触媒とは、酸化チタンなどを触媒として、光のエネルギーにより、空気中の水分や酸素から酸化分解力を持つ働きを作り出す作用のことで、生物に対して無害な物質だ。消臭効果、花粉対策、タバコのヤニのような徐々に付着していく汚れを軽減する効果などが期待できる。
今後、本樹脂を用いて、衛生的なマスク関連商品や手入れが簡単な日用品など、光触媒機能を有した商品の開発を予定している。
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