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米国でEV向けリチウムイオン電池用外装材の工場建設へ、2026年の稼働を予定:工場ニュース
大日本印刷は、EV向けリチウムイオン電池用バッテリーパウチ工場を建設するため、米国ノースカロライナ州に用地を取得した。同生産拠点は2026年度の稼働を予定しており、需要に応じてジャンボロール製造も検討する。
大日本印刷は2023年11月29日、リチウムイオン電池用バッテリーパウチ工場を建設するため、米国ノースカロライナ州に用地を取得したと発表した。用地取得とスリット加工ラインの導入に、100億円規模の投資を計画している。
同社は、EV(電気自動車)の需要拡大が見込まれる米国において、リチウムイオン電池の外装材であるバッテリーパウチの生産工場の建設用地を取得。同生産拠点は2026年度の稼働を予定しており、その後も市況や需要に応じて、同一敷地内でのジャンボロール製造も視野に入れて検討する。
同社は、印刷分野で長年培ってきたコンバーティング(材料加工)技術を生かし、1990年代後半にバッテリーパウチの開発と実用化に成功し、現在は世界トップシェアを獲得している。国内2カ所の生産拠点に加え、デンマークにジャンボロールのスリット加工工場を新設するなど、適地生産、供給体制を進めている。2025年度までに、年約1000億円の売り上げを目指す。
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