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危険場所での使用に対応、Wi-Fi振動センサーの防爆モデル発売:組み込み開発ニュース
中山水熱工業は、Wi-Fi振動センサー「コナンエアー」の防爆モデルを開発し、国際防爆および国内防爆の検定で合格認証を取得した。危険場所(ゾーン1)での使用に対応する。
中山水熱工業は2023年12月3日、Wi-Fi振動センサー「コナンエアー」の防爆モデルの予約販売を開始した。ユーザー向け価格は12万〜15万円(税別)を想定し、2024年1月29日に発売する。
コナンエアーは、機械の予防保全を目的とする振動モニター。AI(人工知能)の応用や設備管理システム、IoT(モノのインターネット)ソリューションなどで使用されている。振動生波形を利用できるため、ベアリングの損傷検知に対応する。
新モデルは、危険場所(ゾーン1)での使用が可能な防爆モデルとなる。国際防爆IECEx、ATEXと国内防爆JPExの検定で合格認証を取得している。機能とソフトウェアは、従来の非防爆モデルと同一のため、併用が可能だ。
サイズは直径84×高さ60mmで、重量は400g。振動センサーは、Analog Devicesのデジタル加速度センサー「ADXL345」を搭載する。測定レンジは3軸各±16g、応答周波数は0〜1000Hz(−3dB)、データサンプリング周期は3200Hzとなっている。
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