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より小さく細かい対象物を認識、ロボットの目となる高速3Dビジョンセンサー:FAニュース
クラボウは、ケーブルなどの柔軟物の形状を高速で認識できる、高速3Dビジョンセンサー「Kurasense-C100FX」の受注を開始した。「クラセンス」の新機種で、認識精度が向上している。
クラボウは2023年10月2日、ケーブルなどの柔軟物の形状を高速で認識できる、高速3Dビジョンセンサー「Kurasense-C100FX」の受注を開始した。価格は242万円(税込)で、2024年度の販売目標を50台に掲げる。
Kurasense-C100FXは、高速3Dビジョンロボットシステム「KURASENSE(クラセンス)」の新機種。従来品よりセンサーの認識精度が向上しており、さらに小さく細かい対象物を認識する。従来品比で、ケーブル認識精度が約3倍、3次元位置決め精度が±0.5mmから±0.1mmと約5倍に向上している。
高速3Dビジョンセンサー部とコントローラー部を分離するとともに小型化しており、ロボットハンドにセンサーヘッドを取り付けられる。センサーヘッドは狭い空間でもワークの邪魔にならない形状で、認識視野がロボットハンドの可動領域まで拡大することから、大型対象物に対してもさまざまな方向からコネクターを嵌合できる。なお、センサー部の取り付けは、従来機種と同様にロボットメーカーの制約がない。
製品内容は、ヘッド部1台、コントローラー1台、ACアダプター、取扱説明書、キャリブレーション用マーカー。ヘッド部のサイズは約130×130(ケーブルグランド含む寸法は163)×40mmで、重量が約0.8kg(ケーブル除く)となっている。
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