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コニカミノルタが光学コンポーネント事業再編、中国子会社株式を現地大手に譲渡:組み込み開発ニュース
コニカミノルタは、光学コンポーネント事業における同社の中国生産子会社2社の株式80%を、中国電子部品大手の広州ラックスビジョンズイノベーションテクノロジーに譲渡する契約を締結した。
コニカミノルタは2023年10月26日、光学コンポーネント事業における同社の中国生産子会社2社の株式80%を、中国電子部品大手の広州ラックスビジョンズイノベーションテクノロジー(以下、ラックスビジョン)に譲渡する契約を締結したと発表した。開発および営業機能を有する「Konica Minolta Opto (Dalian)」(ODC)と「Konica Minolta Optical Products (Shanghai)」(OMS)の2社が、ラックスビジョンの子会社になる。
今回の戦略的提携により、コニカミノルタの強みである「光学設計能力」「生産技術」「ユニット組み立て技術」に、ラックスビジョンの「グローバルな顧客接点」「自動化およびモジュール化技術ベースの生産力」が加わる。産業用光学ユニット事業の体制を最適化し、モビリティー分野での伸長の加速を狙う。
また、産業用光学コンポーネント事業を伸長させるために、ラックスビジョンが持つ顧客接点から得られる情報を、コニカミノルタの材料および加工技術開発にフィードバックする。モビリティーや検査などのインダストリー領域にキー部材を提供し、顧客の進化や多様性に即した新たな価値提供をすることで、高収益事業転換を目指す。
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