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関西の画像IoT開発拠点から生まれる新技術、らしからぬ事業創出も続々製造業IoT(1/3 ページ)

コニカミノルタは画像IoT(モノのインターネット)基盤「FORXAI」の研究開発拠点「Innovation Garden OSAKA Center」(大阪府高槻市)を報道陣に公開し、FORXAIを活用した多数のソリューションを紹介した。

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 コニカミノルタは2022年8月24日、同社が提供する画像IoT(モノのインターネット)基盤「FORXAI」の研究開発拠点「Innovation Garden OSAKA Center」(大阪府高槻市)を報道陣に公開し、FORXAIを活用した多数のソリューションを紹介した。

外部との共創進める開放的な研究開発施設


2020年に完成したInnovation Garden OSAKA Center 出所:コニカミノルタ

 Innovation Garden OSAKA Center(以下、IGOC)は2020年に開設した。1984年に旧ミノルタの研究所として設立され、現在も稼働中の旧棟に隣接している。柔軟に場所を選べるフリーアドレス制のオフィス部分は、壁を最小限にした開放的な空間となっている。パートナー企業の社員や大学生などの訪問を想定し、「外部の方が自由に立ち入れるエリアが半分ほどを占め、研究施設としては珍しいオープンな場になっている」(コニカミノルタ 常務執行役の江口俊哉氏)。

 四季を感じられるテラスや運動施設も設けられており、快適で機能的なオフィスを表彰する第34回「日経ニューオフィス賞」において、ニューオフィス推進賞を受賞している。


高槻市内の街並みが一望できるテラス[クリックして拡大]

 コロナ禍では、大人数向けの会議室をリモート会議用の防音壁の小部屋に変更した。リモートワークが浸透しており、旧棟と合わせて400人程いる社員の出社率は約4割という。そういった中でも、マグネットエリアと呼ばれる小さな打ち合わせスペースを設けるなど、コミュニケーションの促進を図っている。

 1階には、日本の量産カメラ第1号となった旧コニカの「チェリー手提暗函」(レプリカ)や本格的なオートフォーカス機能を備えた世界初の一眼レフカメラ「α-7000」などが置かれ、前身のコニカとミノルタを含めて約150年にわたってコニカミノルタが取り組んできた画像への歴史を紹介している。


人々の“見たい”に応えてきたコニカミノルタの歴史[クリックして拡大]

 近年、(人工知能)を用いた画像認識の導入が進んでいるが、江口氏はAIの技術を社会実装するために必要な要素として、イメージングAI、デバイス、IoTプラットフォームの3つを挙げる。「コニカミノルタはディープラーニングの研究開発に国内ではいち早く取り組んだ。自社で技術を蓄え、人材が育ってきている。これまでのノウハウ、光学や材料などの総合技術で、先進のデバイスを作ることができる。それらを顧客に届けるIoTプラットフォームも持つ。この3つをそろえている企業は全世界の製造業を見渡しても数少ない」(江口氏)。


コニカミノルタの画像IoT技術の核[クリックして拡大]出所:コニカミノルタ
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