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コニカミノルタが堺事業所で進める多品種少量生産、人への依存なくす効率化を推進スマート工場最前線(1/2 ページ)

コニカミノルタ大阪府の堺事業所を報道陣に公開し、堺事業所で進める多品種少量生産への取り組みや、堺事業所が中心となっているインダストリー事業の一角センシング事業などについて説明した。

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 コニカミノルタは2022年8月24日、大阪府堺市の堺事業所を報道陣に公開し、多品種少量生産への取り組みや、インダストリー事業の一角をなすセンシング事業などについて説明した。

多品種少量生産での効率化を進める

 堺事業所は1937年に旧ミノルタのレンズの研磨工場として設立された。1985年に発表した世界初の本格オートフォーカス一眼レフカメラ「α7000」の生産も堺事業所で行われた。現在はセンシング事業のグローバルな統括拠点として、それぞれ買収したドイツのInstrument Systems(2012年)、米国のRadiant Vision Systems(2015年)、スペインのEines Systems(2019年)、フィンランドのSpecim(2020年)の経営を束ねるほか、コニカミノルタブランド製品の光源色計測、物体色計測器の企画、生産、販売などの機能を備えている。

堺事業所の歴史(左)と、センシング事業を担うグループ4社の概要[クリックして拡大]出所:コニカミノルタ

 堺事業所で生産しているのは、分光測色計や色彩輝度計など15機種、46バリエーション、生産量は機種次第で月に数台〜100台程度という多品種少量生産になっている。特に近年は、人に依存しないモノづくりを進めている。

 組み立て部品の配膳は専任者が行い、組み立て作業者は組み立てに専念する。10桁や8桁の部品番号は2桁や3桁の数字に分かりやすく変換して、部品の取り間違い防止や配ぜん時間の短縮につなげている。配膳キットの中で1台分の部品は組み立て順に配置し、組み付けの方向や締め付けトルクの力など注意事項も明記している。


配ぜんした部品は画像右側の写真と見比べて漏れがないか確かめる[クリックして拡大]

配ぜん室は取り間違いがないよう整然と部品が並べられている[クリックして拡大]

 組み立て作業に使う机は自動で上下でき、作業者は好みの高さに調整できる。作業者にはタブレット端末を配布しており、作業時間や不良内容などを登録できる。


作業管理などを行うタブレット端末[クリックして拡大]

 DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しており、2021年4月から販売から物流までリアルタイムに情報を可視化した「SEAPS(SE Allocation Planning System)」とタブレット端末から作業時間や不良内容など組立情報を集め、SEAPSと連携する「PIMS(Production Informaion Management System)」を導入している。

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