ニュース
クラウド加工原価見積もりサービスに売価の自動計算機能などを追加:メカ設計ニュース
GENKEIは、クラウド加工原価見積もりサービス「Cost PRO」の機能拡張を発表した。表題一括登録機能の案件詳細画面への統合と売価設定機能の追加により、効率的な見積もり業務を支援する。
GENKEIは2023年10月10日、クラウド加工原価見積もりサービス「Cost PRO(コストプロ)」の機能拡張を発表した。ユーザーの声を反映した機能の追加により、効率的な見積もり業務を支援する。
同サービスは、アップロードした図面の加工内容を選択、指示することで、自動で加工工程の設計や加工時間の計算などを実施し、加工原価を算出する。加工パラメーターや各種チャージ、賃率などの調整に対応しており、実際の加工に沿った加工原価算出が可能で、見積もり業務の効率化や属人化の解消に貢献する。
今回のアップデートでは、表題一括登録機能を案件詳細画面に統合し、案件管理画面内で表題一括編集が可能になった。表題一括登録機能は、最大100枚まで図面の表題情報を一度に読み込み、案件に反映させることで案件管理を効率化する。
これまでの見積もり詳細画面では、製造原価の算出に必要な材質やサイズ、加工形状などの項目が用意されていたが、新たに利益率と売価の項目を増やした。製造原価に利益率を上乗せした売価の自動計算に対応し、製造原価から売価までをCost PRO上で表示と管理ができるようになった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 機械部品調達AIプラットフォーム、切削部品の材質と表面処理の種類を拡大
ミスミグループ本社は、機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」について、切削部品の材質と表面処理のラインアップを拡大した。調達可能な機械部品の範囲を大幅に拡大し、さらなる調達時間の削減に貢献する。 - オリックス・レンテック、BLTの金属3Dプリンタや新サービス「3D-FABs」を披露
オリックス・レンテックは「日本ものづくりワールド 2023」に出展し、国内販売/レンタルを開始したばかりのBLTの金属3Dプリンタによる造形サンプルや、造形シミュレーションやコスト試算が可能な新サービス「3D-FABs」などを訴求していた。 - 3Dデータのみで板金溶接品の手配が可能に、「meviy」の商品がさらに進化
ミスミグループ本社は「日本ものづくりワールド 2023」に出展し、加工実演や見積もり体験、サンプル部品の展示などを通じ、機械部品調達サービス「meviy」を訴求。2023年中に対応予定の板金溶接品についても紹介した。 - ChatGPTを活用して会話から3Dモデルを自動生成
VUILDは、木材のクラウドプレカットサービス「EMARF」において、ChatGPTを活用したAIとの会話から3Dモデルを生成できるツール「EMARF AI(仮称)」の開発を開始した。生成された3Dモデルを図面化し、EMARFで注文できる。 - 3D CADデータを活用した金属製品受発注プラットフォーム
ゼロフォーは、金属製品受発注プラットフォーム「Goku」の販売を開始する。3D CADデータを活用し、発注側のメーカーと受注側の金属加工事業者、双方の生産性向上を支援する。 - 図面データ活用クラウドに新機能、類似図面検索の差分を分かりやすく表示
キャディは、図面データ活用クラウド「CADDi DRAWER」に新機能を追加した。類似図面検索の差分表示とキーワードフィルター、図面の回転表示などの対応を開始し、さらなる図面データの活用を促進する。