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機械部品調達AIプラットフォーム、切削部品の材質と表面処理の種類を拡大:メカ設計ニュース
ミスミグループ本社は、機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」について、切削部品の材質と表面処理のラインアップを拡大した。調達可能な機械部品の範囲を大幅に拡大し、さらなる調達時間の削減に貢献する。
ミスミグループ本社は2023年7月3日、機械部品調達のAI(人工知能)プラットフォーム「meviy(メビー)」が、切削部品の材質と表面処理のラインアップを拡大したと発表した。角物の切削部品で10種、丸物の切削部品で9種を追加した。
meviyは、機械部品の3Dデータをアップロードするだけで、AIによる即時自動見積もりと、最短1日での出荷が可能な機械部品調達サービスだ。部品調達におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の促進により、作業時間の9割以上の削減に貢献する。
今回のラインアップ拡大では、角物の材質を7種、表面処理を3種、丸物の材質を7種、表面処理を2種追加した。これにより、角物の材質は合計37種、表面処理は合計11種、丸物の材質は合計31種、表面処理は合計12種の対応が可能になる。
丸物の材質に追加される真ちゅうは、導電性、熱間鍛造性、耐食性、被削性、殺菌性に優れ、電気部品や精密部品、外装部品などに適している。角物と丸物共通の表面処理に追加される硬質アルマイトは、皮膜が硬く耐摩耗性に優れ、主に自動車設備や鉄道設備および航空設備関連、医療機器などに用いられる。
同社は、調達可能な機械部品の範囲を大幅に拡大することで、さらなる調達時間の削減に貢献する。
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