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不良低減と省エネに寄与する機能搭載の全電動射出成形機、OPC-UAに標準対応FAニュース

住友重機械工業は、全電動射出成形機「SE-EV-S」「SE-EV-S-HD」シリーズを発表した。低い射出圧力と型締力での成形を可能にすることで、不良の低減と省エネにつなげている。

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 住友重機械工業は2023年10月2日、全電動射出成形機「SE-EV-S」シリーズを同日から、「SE-EV-S-HD」シリーズを同年11月1日から販売すると発表した。

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手前:全電動射出成形機「SE-100EV-S」、奥:同「SE-180EV-S」[クリックで拡大] 出所:住友重機械工業

 両シリーズは、低い射出圧力と型締力での成形を可能にすることで、不良の低減と省エネにつなげている。サーボモーターでスクリューを正確に制御するダイレクトドライブや、高剛性かつ低振動のフレームによる最適な低型締力、低射出圧力でもスムーズに充填できる機能を備える(ダイレクトドライブはSE-EV-S、「SE-EV-S-HD-CT-6spec」に搭載)。

 また、これらの機能を簡単に利用するためのガイダンス機能や、省エネを推進する機能により、成形環境のサスティナビリティに対応する。SE-EV-Sシリーズは、初代の電動機と比較して65%消費電力を低減。一般的な電動機から置き換えた場合も、大きな節電効果が見込める。

 生産管理システム「i-Connect」に加え、国際標準通信規格OPC-UAにも標準対応しており、多様なシステム連携が可能だ。成形機と周辺機を連携するM2Mソリューションを各種用意し、成形条件と同時に周辺機の条件も呼び出すアプリケーションや生産完了工程の自動化パッケージなどにより、段取り時間を短縮し、作業ミスを抑制する。

 なお、同社の射出成形機は、全機種が新安全規格JIS B6711:2021(国際安全規格:ISO20430 2020)に適合している。安全性を確保して人と設備を守りつつ、国を越えて設備を調達したり移設したりする際に発生する、仕様変更や改造などの負担を軽減する。

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