Jetson Orinの生成AI処理性能はXeonの1.7倍、NVIDIAが“史上最大”の機能拡張へ:人工知能ニュース(2/2 ページ)
NVIDIAは、組み込み機器向けのエッジAI開発プラットフォームである「Jetson」について、生成AIへの対応を含めた大幅な機能拡張を行うと発表した。
「JetPack 6」は「Ubuntu」などサードパーティー製組み込みLinuxに対応
生成AIへの対応に加えて、JetsonとNVIDIAのAIフレームワークの連携も拡充する。ビジョンAIプラットフォームであるNVIDIA Metropolisとの連携はこれまで限定的だったが、より多くのAPIやマイクロサービスをJetson上で利用できるようになる。JetsonとNVIDIA Metropolisの機能連携は2023年12月のリリースを予定している。
ロボット開発プラットフォームのNVIDIA Isaacについては、オープンソースソフトウェアのロボット開発プラットフォーム「ROS」の開発者向けにAIによる認識機能を容易に実装できるようにする「NVIDIA Isaac ROS」の新バージョンとなる「NVIDIA Isaac ROS 2.0」を投入する。シミュレーション環境の「NVIDIA Isaac SIM」も新バージョンとなる「Isaac Sim 2023.1」を提供する。これらNVIDIA Isaacの新バージョンは2023年10月中にリリースする計画だ。
開発環境のJetPackの最新版となるJetPack 6は2023年11月にリリースする予定だ。これまでJetPackでは独自のLinuxである「Jetson Linux」が提供されていたが、JetPack 6ではROSベースのロボットで広く利用されている「Ubuntu」の他、「Wind River Linux」「Redhawk Linux」など、サードパーティー製の組み込みLinuxにも対応するようになった。この他にセキュリティ機能なども拡充されている。
今回の発表により、Jetsonは大幅な機能拡張を果たすことになる。
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