ニュース
AzureとマイコンのIoT接続を簡略化するソフトウェア:製造業IoT
STMicroelectronics(STマイクロ)は、32ビットマイクロコントローラー「STM32H5」を搭載したIoT機器と、「Microsoft Azure IoT Hub」との接続を簡略化するソフトウェアを発表した。
STMicroelectronics(STマイクロ)は2023年9月21日(現地時間)、同社の32ビットマイクロコントローラー(マイコン)「STM32H5」を搭載したIoT(モノのインターネット)機器とび、「Microsoft Azure IoT Hub」との接続を簡略化するソフトウェア「X-CUBE-AZURE-H5」を発表した。
同製品には、エンドデバイスとして動作できるよう、STM32H5用のライブラリとサンプルアプリケーションが含まれている。ネットワーク構成やデータパブリッシングなど、サンプルアプリケーションはAzure IoT Hubによるセキュアなデバイス、クラウド間の接続を示す。
また、Azureのメッセージやメソッド、ツインの更新コマンドも処理。同社の組み込みセキュリティソフトウェア「Secure Manager」を用いると、STM32H5とMicrosoft Azureクラウドをセキュアに接続できる。
さらに、「STM32Cube」開発エコシステムとSTM32H5を組み合わせ、規制や規格に準拠したIoTアプリケーションを開発できる、強力かつセキュアなプラットフォームを提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- マイクロソフトが買収した「ThreadX」あらため「Azure RTOS」はまだ実体がない
IoT(モノのインターネット)市場が拡大する中で、エッジ側の機器制御で重要な役割を果たすことが期待されているリアルタイムOS(RTOS)について解説する本連載。第3回は、マイクロソフトが2019年4月に買収し、名称を「Azure RTOS」に変更した「ThreadX」を取り上げる。 - 「ThreadX/Azure RTOS」の悔恨から生まれた「PX5 RTOS」はできたてほやほや
IoT(モノのインターネット)市場が拡大する中で、エッジ側の機器制御で重要な役割を果たすことが期待されているリアルタイムOS(RTOS)について解説する本連載。第32回は、2023年1月にリリースされたばかりのRTOS「PX5 RTOS」を紹介する。 - STマイクロの32ビットマイコンの開発で「Azure RTOS」が使用可能に
STMicroelectronics(STマイクロ)は、IoT機器の開発を進めるため、Microsoftと協業した。マイクロコントローラー「STM32」を用いた開発に「Microsoft Azure RTOS」を活用することで、すぐに使用できるアプリケーション管理用サービスの提供が可能になる。 - 画像圧縮と情報共有機能を持つ「STM32」マイコン用UIソフトウェアを発表
STマイクロは、メモリ使用量を削減する画像圧縮機能と情報共有機能を搭載した「STM32」マイコン向けUIソフトウェア「TouchGFX 4.22」を発表した。 - 32ビットマイコン対象のエッジAI開発者向けクラウドサービスを発表
STMicroelectronicsは、組み込みAI開発者やデータサイエンティスト向けのクラウドサービス「STM32Cube.AI Developer Cloud」を発表した。汎用32ビットマイコン「STM32ファミリー」向けにオンライン開発ツールセットを提供する。 - IoT機器とクラウド間のセキュア接続を可能にするレファレンス実装を発表
STMicroelectronicsとAmazon Web Servicesは、IoT機器とAWSクラウド間を完全かつ安全に接続するため、「Arm TF-M」ベースの新しいレファレンス実装を開発した。IoT機器開発キットとして提供する。