中小企業にも安全で高品質なネットワークを、シスコが2万円台のネットワーク製品投入:製造ITニュース
シスコシステムズは、中堅中小企業向けビジネスとして、低価格で管理しやすいネットワーク機器やクラウドセキュリティサービスなどを新たに展開することを発表した。
シスコシステムズは2023年9月28日、中堅中小企業向けビジネスとして、低価格で管理しやすいネットワーク機器やクラウドセキュリティサービスなどを新たに展開することを発表した。
シスコシステムズでは中堅中小企業向けビジネス拡大に向け、パートナー連携の拡大、オンライン体験の拡充、新たな市場ルート開拓などの取り組みを推進してきた。2024年度(2024年7月期)についてはこれらの取り組みに加え、中堅中小企業に合った製品ポートフォリオを拡充する。
その1つとして、同社のネットワークスイッチブランドである「Cisco Catalyst」で中小企業向けモデルを用意する。新たに「Cisco Catalyst 1200/1300シリーズ」35製品を用意して2023年9月28日に発売した。Catalystブランドを継承し、技術面なども含めた信頼性を確保しつつ、シンプルさや低価格を実現している。
Cisco Catalyst 1200シリーズは、低価格のスマートスイッチで、スモールビジネスにおける必要十分な機能を包括的に備えていることが特徴だ。Cisco Catalyst 1300 シリーズは、中堅・中小企業(SMB)のネットワーク向けにシンプルさ、柔軟性、セキュリティ機能などを備えたマネージドスイッチである。両製品ともにモバイルデバイスで設定や管理を行うことができ管理も容易で、価格は2万円台からになるという。
もう1つが、中堅中小企業でも利用可能なクラウドセキュリティサービスの展開だ。中堅中小企業においてもクラウドアプリケーションの活用やリモートワークの拡大などが進む中、セキュリティ対策の重要性は高まっている。そこでシスコシステムズでは、クラウドアクセスとリモートワークに対応したクラウドセキュリティをまとめて提供する「Cisco+ Secure Connect」の提供を2023年9月に開始した。
Cisco+ Secure Connectは中堅中小企業向けの単一ベンダーSASE(Secure Access Service Edge)サービスで、単一のポータルから高度なセキュリティと接続性を実現する。クラウド経由で実現するさまざまな業務のセキュリティを確保できることが特徴だ。価格については「代理店経由のビジネスもあるため詳細には伝えられないが、1ユーザー当たりでは動画配信サービスレベルで収まる」(シスコシステムズ 執行役員 SMB・デジタル事業統括の石黒圭祐氏)としており、中小企業でも導入できるレベルにあるという。
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