ニュース
生成AIを活用したプリント基板設計サポートのチャットbot:人工知能ニュース
ピーバンドットコムは、生成AI「ChatGPT-4」を活用し、プリント基板アートワーク設計をサポートするチャットbot「基準書ちゃん」をリリースした。基板の設計や製造基準で不明な点を入力フォームに入力すると、AIが自動で回答する。
ピーバンドットコムは2023年9月14日、生成AI(人工知能)の「ChatGPT-4」を活用し、プリント基板アートワーク設計をサポートするチャットbot「基準書ちゃん」をリリースしたと発表した。基板の設計や製造基準で不明な点を入力フォームに入力すると、AIが自動で回答する。同社Webサイトで試験運用を開始している。
基準書ちゃんは、プリント基板設計におけるさまざまなルール(基準)とAIを組み合わせ、基準書への質問にAIが答える。ユーザーが基板の設計ルール(基準)を容易に理解し、正しい基板設計ができるようサポートする。
同社運営のプリント基板ECサイト「P板.com」が提供する設計基準書や製造基準書などの各種基準書と、これまでのサービス提供で蓄積したFAQをAIが解析し、必要な情報をチャット形式で回答する。
同チャットbotの活用により、数十ページもの各種基準書を読解する時間を短縮できる。また、問い合わせをAIチャットに置き換えることで、人によるサポート業務の高度化と効率化を進め、サービス利用満足度の向上につながる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 図研が電子回路設計CADでAI自動配置配線を実現、設計時間を半減する効果も
図研は、電子回路設計用CADツール「CR-8000 Design Force」のオプションソフトウェア製品として、AIによって自動で配置配線が行える「Autonomous Intelligent Place and Route(AIPR)」を市場投入すると発表した。 - クラウド型回路シミュレーターと部品情報データベースを提供開始
アールエスコンポーネンツは、電子設計技術者向けポータルサイト「DesignSpark」で、設計サポートツール「DesignSpark回路シミュレーター」と「DesignSpark部品情報データベース」の提供を開始する。 - P板.comが「筐体・ケース加工サービス」を発表、ニーズに応える4つのコースで
ピーバンドットコムは、従来の「筐体・パーツ製造サービス」を強化した「筐体・ケース加工サービス」をリリースした。加工方法の追加や汎用ケースへの追加工対応、試作や量産など多様なニーズに応じた4つのコースを提供する。 - エレメカ協調設計に備えよ! メカ設計者が知っておくべき電気/電子の基礎知識
電気やプリント基板の設計と、メカ設計がシームレスに連携する“エレメカ連携(エレメカ協調設計)”をテーマに、ママさん設計者が優しく教える連載。第1回は、メカ設計者が知っておくべき電気/電子の基礎知識を取り上げます。 - エレメカ協調設計がかなえる、理想の製品開発
まるで週1の連続ドラマのような感覚の記事、毎週水曜日をお楽しみに! 今期のメインテーマは「設計者が加工現場の目線で考える、 3DとIT活用の現実と理想のカタチ」。2018年10〜11月のサブテーマは『メカの3D設計とエレキの2D設計の連携を追求してみる』です。 - プリント基板試作の見積もり待ちをゼロに、ソフトによる自動化がハード開発を変える
FabFoundryの創業者・関信浩氏が米国東海岸のハードウェア・スタートアップ企業の動向を探る本連載。第2回は、従来プリント基板試作の発注時、人の目によって行われてきた「エラーチェック」や「見積もり」の作業を自動化し、収益化を目指すNY発のスタートアップ「PCB:NG」を紹介する。