睡眠時間を削って働くべきか、ビジネスパーソンの78%は「そう思わない」:キャリアニュース
ワークポートが「睡眠に対する意識」の調査結果を発表した。「睡眠時間を削って働くべきではない」とビジネスパーソンの78%が回答し、「睡眠時間が仕事のパフォーマンスに影響する」と96%が感じていた。
総合転職エージェントのワークポートは2023年9月7日、「睡眠に対する意識」についてのアンケート調査結果を発表した。
同調査は9月3日の「睡眠の日」にちなんだもので、かつての、睡眠時間を削ってでも働く姿が美徳とされた時代から、ビジネスパーソンの価値観がどのように変化したかを探った。調査対象は、同社を利用する20〜40代のビジネスパーソン男女で、635人から有効回答を得た。
初めに、「キャリアアップやスキルアップのために睡眠時間を削ってでも働くべきだと思うか」と尋ねたところ、「まったくそう思わない」が36.1%、「あまりそう思わない」が42.0%となり、78.1%が睡眠時間を削って働くことを良しとしないことが分かった。
睡眠時間を削ってでも働くべきとは思わないと回答した人からは、「睡眠を十分に取ることは体調管理に不可欠」「健康が第一で、睡眠時間を減らすことは健康被害につながりそう」など、体調管理のために睡眠を重要視する意見が多く寄せられた。
続いて「睡眠時間は自身の仕事のパフォーマンスに影響すると思うか」を尋ねた。その結果、「かなりそう思う」が79.1%、「ややそう思う」が17.5%となり、96.6%が仕事のパフォーマンスに睡眠時間が影響すると感じていた。
睡眠時間は仕事のパフォーマンスに影響すると回答した人に、「睡眠不足が理由で、仕事でミスをしたことはあるか」と尋ねたところ、「はい」が51.2%を占めた。
睡眠不足が理由で起こしたミスを具体的に回答してもらったところ、「作成した表の単位ミスや誤字脱字」「計数の数え間違い」「書類の記入ミス」など、ケアレスミスが目立った。
睡眠不足が理由の有休取得に罪悪感はないが、休まない人が6割
次に、「病気やけがなどの明らかな体調不良ではなく、睡眠不足や疲労感を理由に有給休暇を取ることに罪悪感があるか」と尋ねた。「まったくそう思わない」が26.1%、「あまりそう思わない」が28.7%となり、54.8%が罪悪感がないと回答した。
睡眠不足や疲労感を理由に、有給休暇を取ったことがあるかを尋ねた質問では、「はい(有休を取ったことがある)」が35.4%、「いいえ(ない)」は64.6%となった。
睡眠不足や疲労感を理由に有給休暇を取ったことがない理由には、「仕事を休むほどの状態ではなかった」「睡眠不足で有給休暇を使うのはもったいない」などのコメントが寄せられ、有給休暇を取ることに罪悪感はないが、取る必要はないと判断する人が多いことが分かった。
最後に「普段の平均睡眠時間」を調べたところ、仕事の日は「平均6.2時間」、休日は「平均7.5時間」だった。また、その睡眠時間に対する満足度は、仕事の日の睡眠時間については「かなり理想的」が13.9%、「やや理想的」が32.4%となり、満足度は46.3%だった。休日の睡眠時間は「かなり理想的」が35.7%、「やや理想的」が40.3%で、満足度は76.0%と仕事の日よりも高かった。
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