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リスキリングの実態調査、義務感や報われなさを感じる人もキャリアニュース

WHITEが「リスキリングの実態調査」の結果を発表した。約8割が設定目標を達成する一方、約5人に1人が途中でリスキリングを断念していた。その理由として「義務感を感じた」など“やらされリスキリング”だったと回答した人が1割程度いた。

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 法人向けDX(デジタルトランスフォーメーション)人材育成サービス「MENTER」を提供するWHITEは、2023年8月9日、「リスキリングの実態調査」の結果を発表した。

 同調査は全国のリスキリング経験者を対象としたもので、195人から有効回答が寄せられた。初めに、リスキリングを始めた目的を尋ねたところ、トップ3は「不足している知識やスキルの補足」(42.1%)、「新たな知識やスキルへの興味」(37.9%)、「業務上の必要性」(27.7%)だった。また、「会社(上司、人事)からの要請」(14.9%)、「会社での費用補助」(16.4%)など、リスキリングのきっかけが自発的ではない人も1割程度いた。

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リスキリングを始めた目的[クリックで拡大] 出所:WHITE

 次に、リスキリングの実施状況を尋ねたところ、「設定した目標をクリアした、最後まで受講した」が81.5%、「途中で断念した」が18.5%となり、5人に1人程度が途中で挫折していることが分かった。

 リスキリングを断念した理由を見ると、最も多かった回答は「時間がなくなった」(52.8%)、次いで「意味が感じられなくなった」(27.8%)、「内容が楽しくなかった」(22.2%)となっている。なお、「義務感を感じた」「始めたきっかけが自発的ではなかった」のように“やらされリスキリング”だったことを理由に挙げた人が1割程度いた(同率13.9%)。

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リスキリング当時の実施状況、リスキリングを断念した理由[クリックで拡大] 出所:WHITE

リスキリング経験後に不満を感じた人が8割以上

 リスキリング経験後に感じた不満について尋ねたところ、「特に不満はなかった」は13.8%で、残る8割以上が不満を感じたと回答している。不満として多かったのは、1位が「給与アップにつながらなかった」(29.0%)で、2位が「キャリアアップにつながらなかった」(24.6%)、3位が「仕事で活用する機会がなかった」(22.8%)となった。その他、「学んだスキルを活用する体制、風土に会社が変わらなかった」「人事制度評価に反映されなかった」など、受け皿となる職場環境に問題がある“報われないリスキリング”に不満を持つ人もいた。

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リスキリングにおいて不満を感じたこと[クリックで拡大] 出所:WHITE

 「リスキリングの際に利用したもの」は、1位が「インターネット検索」(39.1%)、2位が「書籍」(33.0%)、3位は「オンライン学習サービス」(30.4%)となった。リーズナブルでアクセスしやすいオンラインサービスは、4位の「リアルセミナー」(21.7%)や5位の「学校」(18.1%)を上回っており、リスキリングに活用されていることが分かった。

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リスキリングの際に利用したもの[クリックで拡大] 出所:WHITE

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