新型コロナの5類化後の出社頻度は「毎日出社」が53%:キャリアニュース
「エン転職」が「アフターコロナの働き方」についてのアンケート結果を発表した。新型コロナが5類感染症に移行した後の出社頻度は「毎日出社」が最も多く53%だったが、「毎日出社」を希望する20、30代は2割未満だった。
エン・ジャパンが運営する総合求人サイト「エン転職」は2023年8月22日、「アフターコロナの働き方」についてのアンケート調査結果を発表した。同調査の対象者はエン転職のユーザーで、7783人から回答を得た。
まず、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行した(5類化)後の出社頻度を尋ねたところ、「毎日出社」が53%、「出社していない(テレワーク)」が19%、出社とテレワークを掛け合わせて週に何日か出社する「ハイブリッドワーク」は19%となった。
業種別で見ると、「毎日出社」の比率が最も高かったのは「インフラ」の65%だった。一方、「毎日出社」の比率が最も低かったのは「IT、通信、インターネット」の37%で、28ポイントの差があった。
5類化に伴って出社頻度に変化があったかを尋ねたところ、「変わらない」が80%で最も多かった。「出社が増えた」は10%となっている。
続いて、出社頻度を増やす企業に対してどう思うかを尋ねた。その結果、全体の回答は「とても良いと思う」が21%、「まあまあ良いと思う」が35%となり、合わせて「良いと思う」が56%を占めた。年代別に「良いと思う」の比率を見ると、20代は51%、30代は50%だった。40代以上は60%で最も高い比率となっている。
5類化に伴い「出社が増えた」と回答した人に、「出社が増えて良かったこと」を尋ねたところ、「雑談など、コミュニケーション不足が解消された」(45%)が最も多かった。
「毎日出社」を希望する20、30代は2割未満
次に「理想の出社頻度」を尋ねた。全体では「毎日出社」「週4日出社」「週3日出社」がそれぞれ21%となり、週3日以上を希望する人が63%を占めた。年代別でも週3日以上を希望する人が多かったが、「毎日出社」の回答割合を見ると、「40代以上」の26%に対し、「20代」は14%、「30代」は16%と2割を下回っている。
「転職活動をする上で、出社頻度やテレワーク等の働き方は企業選びにどの程度影響しますか」と尋ねたところ、「とても影響する」が30%、「少し影響する」が33%となり、「影響する」が63%を占めた。
働き方が企業選びに「影響する」と考える理由には、「接客業からIT系に転職したときテレワーク勤務になったが、改めて接客業で人と話すことの楽しさを感じたから」「自宅にオンラインで働く環境が無いから」などのコメントが寄せられている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- リスキリングの実態調査、義務感や報われなさを感じる人も
WHITEが「リスキリングの実態調査」の結果を発表した。約8割が設定目標を達成する一方、約5人に1人が途中でリスキリングを断念していた。その理由として「義務感を感じた」など“やらされリスキリング”だったと回答した人が1割程度いた。 - CAEを設計者に使ってもらうには?
「CAEユニバーシティ特別公開フォーラム2023」に登壇したサイバネットシステムの栗崎彰氏の講演「DX時代のためのCAE教育方法変化論」の模様を取り上げる。 - 20代社会人は、転職でキャリアアップより「キャリアチェンジ」を希望
学情が、「転職で実現したいこと」についての調査結果を発表した。社会人経験が3年以上の20代も、3年未満の第二新卒も、転職において「キャリアアップ」より「キャリアチェンジ」を希望していることが分かった。 - 設計者なら知っておきたい! デザイナーの要求をかなえる加工技術10選[前編]
製品開発に従事する設計者を対象に、インダストリアルデザインの活用メリットと実践的な活用方法を学ぶ連載。今回は設計者が押さえておきたいデザイナーの要求をかなえる加工技術10選のうち、頻出する5つの加工技術を[前編]として紹介する。 - 一般社員の91%が「社長になりたくない」、責任の重さが不安要素
ビジネスコーチが「昇進、昇格」についての調査結果を発表した。一般社員の91%が「社長になりたくない」と回答し、将来社長になるとした場合の不安要素として「責任の重さ」を挙げた。 - 管理職求人は増加傾向、「IT通信業界」に加え「製造業」でも増加
リクルートが「管理職の採用動向」についての調査結果を発表した。管理職求人は増加傾向にあり、「IT通信業界」だけでなく「製造業」でも管理職求人の伸びが見られた。