20代社会人は、転職でキャリアアップより「キャリアチェンジ」を希望:キャリアニュース
学情が、「転職で実現したいこと」についての調査結果を発表した。社会人経験が3年以上の20代も、3年未満の第二新卒も、転職において「キャリアアップ」より「キャリアチェンジ」を希望していることが分かった。
学情は2023年8月3日、「転職で実現したいこと」についてのアンケート調査結果を発表した。同調査は、同社が運営する20代専門転職サイト「Re就活」への来訪者(20代社会人)を対象としたもので、466人から回答があった。なお、回答者のうち社会人経験3年以上の人を「ヤングキャリア」、3年未満を「第二新卒」とした。
初めに、ヤングキャリアに「転職で実現したいこと」を尋ねたところ、最も多かった「キャリアチェンジ」(27.4%)と、次の「どちらかといえばキャリアチェンジ」(26.9%)を合わせて、54.3%が経験業種や職種とは異なる仕事に挑戦するキャリアチェンジを希望していることが分かった。
次に、第二新卒に「転職で実現したいこと」を尋ねた。ヤングキャリア同様、こちらも最多回答が「キャリアチェンジ」(38.6%)で、「どちらかといえばキャリアチェンジ」(22.0%)と合わせて、60.6%がキャリアチェンジを希望していた。ヤングキャリアと第二新卒のどちらも、転職において「キャリアアップ」より「キャリアチェンジ」の希望者が多いことが明らかになった。
ヤングキャリアと第二新卒で実現したいことに違いあり
続いて「キャリアチェンジを通じて実現したいこと」を尋ねた。ヤングキャリアのトップ3は、「給与、年収を上げたい」(61.7%)、「興味を持っていた仕事に挑戦したい」(58.3%)、「残業時間や休日のとりやすさなど、労働条件を改善したい」(53.0%)だった。
第二新卒は、最も多かったのが「興味を持っていた仕事に挑戦したい」と「残業時間や休日のとりやすさなど、労働条件を改善したい」(同率57.1%)で、3位は「専門知識やスキルを身に付けたい」(49.4%)だった。ヤングキャリアと第二新卒で異なる結果となっている。
「キャリアアップを通じて実現したいこと」は、ヤングキャリアのトップ3は「給与、年収をアップさせたい」(64.7%)、「より高いポジションに就きたい」(36.8%)、「興味のある業界、商品に携わりたい」(29.4%)となっている。
第二新卒のトップ3は、「より高いポジションに就きたい」(54.5%)、「給与、年収をアップさせたい」(45.5%)、3位「大手、人気企業に転職したい」(28.8%)だった。
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