出社に「意義を感じる」は75%、その一方で「ストレスが増加」は78%:キャリアニュース
oViceが「大企業社員の勤務形態に関する実態調査」の結果を発表した。新型コロナ感染症5類移行後の出社について、75.3%が「出社に意義を感じている」と回答したが、出社増により「ストレスが増えた」と78.0%が感じていることが分かった。
oViceは2023年7月11日、「大企業社員の勤務形態に関する実態調査」の結果を発表した。同調査の対象者は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行した同年5月8日から出社が増えた、従業員数1000人以上の大企業に所属するハイブリッドワーカーで、109人から回答を得た。
初めに、出社に意義を感じているかと尋ねたところ、「とても感じている」が29.4%、「やや感じている」が45.9%となり、75.3%が出社に意義を感じていることが分かった。
次に、「出社が増えたことで仕事へのストレスは増えたと思いますか」と尋ねた。その結果、「非常にそう思う」が32.1%、「ややそう思う」が45.9%となり、78.0%が出社の増加によって仕事へのストレスが増えたと感じていることが分かった。
出社増により生産性が下がったと感じている人が25%
「出社が増えたことで、業務の生産性はどのように変化しましたか」という質問では、最も多かった回答が「変わらない」で40.4%だった。「やや下がった」は20.2%、「とても下がった」が5.5%で、出社が増えても業務の生産性が上がっていないと感じている割合が66.1%を占めた。また、「やや下がった」と「とても下がった」を合わせた、出社増により生産性が下がったと感じている層は全体の25.7%となった。
続いて、出社によるストレスの増加に関する質問で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に「出社が増えたことで仕事へのストレスが増えた理由」を尋ねた。その結果、1位「通勤時間が増加したため」(75.3%)、2位「ランチ代や交通費など支出が増加したため」(56.5%)、3位「プライベートの時間が減少したため」(51.8%)となった。
「理想の出社頻度」は、「フルリモートワーク」と「毎日出社」が同程度で(同率6.4%)、最も多かったのは「週1日出社」(27.5%)だった。次いで「週2日出社」(22.9%)、「週3日出社」(16.5%)、「月1〜2回出社」(11.9%)となり、理想の出社頻度は「週の半分未満」と考える人が68.7%を占めた。
出社とリモートワークが混在する環境で生じている問題を尋ねると、トップ3は「連携が必要な社員と出社のタイミングが合わない」(45.9%)、「オンライン会議を行うための、個別に隔離されたスペースがない(足りない)」(37.6%)、「フリーアドレスなどの導入で誰がどこにいるか分からない」(36.7%)となっている。
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